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教育委員会活動レポート(8月)

教育行政事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価

 
点検評価会議の様子  教育委員会では、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条に基づき、教育行政事務の管理及び執行の状況について点検及び評価(以下「点検・評価」)を毎年度実施しています。これは、教育委員会が決定した基本方針に沿って事務を適切に執行しているかどうかチェックを行うもので、市民のみなさんへの説明責任を果たすとともに、効果的に教育行政を推進することを目的としています。また、点検・評価の実施に当たっては、その客観性を確保するため、学識経験者の知見を活用することとされています。

 8月28日(水曜日)には市役所にて、点検・評価に関する会議を開催しました。会議では、教育委員会が令和5年度に実施した事業について検証し、学識経験者の方々から、評価や改善策など、助言や提言をいただきました。

 今後、点検・評価において導き出された改善策や取組の方向性を活かし、より効果的な教育行政を推進していきます。

新たな体育学習の在り方を学ぶ

 

講演

実技

8月27日(火曜日)山陽小野田市教育研究会体育部の研修として、東京学芸大学准教授 鈴木直樹様をお迎えし、「新たな体育学習の在り方」をテーマに、講演と実技研修がありました。

鈴木先生は、ICT、とくにARやVRを活用した体育学習について研究されています。全国各地に赴き、実践研究を進められるほか、海外においても活躍されている先生です。

体育学習にICTを活用することにより、一人一人の活動量が増えることや子供たちが情報を共有することで質の高い「学び」のある授業をつくることができます。講演では、子供たちが端末で撮影した動画や写真を蓄積、共有、整理をすることで自分の学びを振り返りながら「メディアポートフォリオ」を作っている実践や離れた学校の子供たちがメタバース上に集い、ダンスをする実践などを紹介していただきました。実技では、先生方が実際に体を動かし、端末で動画を撮影したり、集まって話し合ったりと授業を模した活動が行われ、汗を流しました。

従来の学習の仕方に加え、デジタルのよさを生かした授業は、子供たちの運動に対する意欲や能力を向上することにつながります。本市では、デジタルのよさを生かしながら「新しい体育」に取り組んでいきます。

山陽小野田市人権教育研修会

 
グループ協議 山陽小野田市では、毎年、教職員悉皆の人権教育研修会を実施しています。今年のテーマは「同和問題への理解を深める」です。まず、学校人権教育について見識の深い元有帆小学校長の江中幸夫氏にオンラインで講演していただきました。同和問題について今年で3年目となる今回は、山口県社会福祉事業の生みの親・育ての親であり、かつ、人権問題の解決に尽力した姫井伊助氏にも触れられました。姫井伊助氏は、1950年12月から1954年12月まで小野田市長を務められています。この講演の内容をもとに、各学校では少人数で意見交換をします。少人数ですので、講演内容についての振り返り、日ごろの悩みや指導の在り方について活発に意見交換され、充実した研修となりました。

生徒指導主任・教育相談担当者研修会

 
生徒指導研修会

学校の夏季休業の期間を利用して、各学校の生徒指導主任、教育相談担当者を集めて研修会を実施しています。今年は、教員40名、ふれあい相談室相談員6名、少年安全サポーター1名の合計47人が一堂に集まりました。講師に山口大学教育学部准教授 宮木秀雄氏を迎え、ポジティブ行動支援の理論と実践についてお話していただきました。

ポジティブ行動支援とは、個人のポジティブな行動を、ポジティブな方法で支援する枠組です。子供たちの望ましくない行動を減らすのではなく、望ましい行動を増やし、その子供がより良い生活を送れるように支援するものです。したがって、罰を与えるのではなく、ほめたり、ご褒美を与えたりして望ましい行動を強化します。こうした取組によって、子供自身のQOL(生活の質)が向上したり、ストレスが軽減したり、人間関係が改善したりする効果があります。

こうした取組を取り入れ、学校全体が優しく、楽しく、どの子供にとっても居心地のよい場所となるよう、市教育委員会としても支援してまいります。

山陽小野田市教育研究会教育振興大会

 
高千帆中学校研修

山陽小野田市教育研究会では、毎年、有名講師を招き、教育振興大会を開催しています。本年度は、『教室マルトリートメント』や『不適切な関わりを予防する教室「安全基地」化計画』をお書きになられました杉並区立済美養護学校主幹教諭の川上康則先生のご講演(オンライン)を拝聴しました。オンラインの良さを生かし、講演中にわからないことがあったら、チャット機能を使って質問をすることもできました。

「教室マルトリートメント」とは、教室における不適切な関わりのことをさします。教職員や保護者はそれぞれの経験や信念によって「教育観」をもって子供にかかわります。こうしたバイアスに気づき、目の前の子供たちにどう寄り添えばよいか、そのヒントを数多く学ぶことができたと思います。子供たちが「楽しい」「居場所がある」と思える学校づくりを目指して、さらに取り組んでまいります。

 

夏休み親子木工教室

 

木工教室(高千帆地域交流センター)

 

8月4日(日曜日)青少年育成協議会と地域交流センターが、高千帆地域交流センターで「親子木工教室」を開催しました。参加者は、小学校1年生から6年生までの児童と保護者、20組が参加しました。

今回はミニ椅子を作ります。初めて金づちをもつ子供たちは、戸惑いながらも、保護者やスタッフの方々の助けを借りながら、一つ一つ丁寧に作っていきます。少しずつ形になっていく様子に満足しながら、完成させていきました。

この木工教室は、高泊地域交流センター(7月28日)、小野田地域交流センター(8月10日)、厚狭地域交流センター(8月17日)、出合地域交流センター(8月24日)でも開催されています。

Googleと連携したICT研修

 
kensyu 本市教育委員会は、Googleパートナーシップ自治体です。子供たちに配付している端末には、Google Workspace for Education のアプリを導入し、授業や自主学習に使用しています。7月31日(水曜日)には、Google Japanから講師を招き、アプリの活用の仕方をはじめ、これらを活用した授業のアイデア、実践の紹介をしていただきました。この日は、午前の部、午後の部の2回開催され、65人の先生方が参加されました。実際に端末でアプリを操作したワークショップは、実際の授業での活用にいかすことができる手ごたえを感じたようです。

中学生市議会

 

質問議長

中学生議会全員

8月5日(月曜日)に、市役所にある議場において、「中学生市議会」が開催されました。市内6中学校から各学校の代表2名が議員として、埴生中学校と厚陽中学校から1名ずつが議長として、執行部は市長、副市長をはじめ、各部の部長等が参加しました。

主催は山陽小野田市ふるさとづくり協議会で、今年で5回目となります。

学校では、この「中学生市議会」を主権者教育の一環として取り組んでいます。主権者教育は、平成27年に法律が改正され、選挙権を持つ者の年齢が18歳に引き下げられたことから、単に政治の仕組みについて必要な知識を習得するだけでなく、主権者として社会の中で自立し、他者と連携協働しながら、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担う力を発達段階に応じて身に付けることを目的としています。こうした学びは、実は幼稚園や保育園のころから始まり、小学校、中学校、高校と体系的に学ぶように計画されています。分かりやすい例として、学級で行われている学級会を思い浮かべるといいかもしれません。意見を出し合い、話し合って納得する結論を導き出す活動は民主主義の原点となるものです。

この中学生市議会での質問は、みんなで話し合い、考えたものです。中学生の貴重な意見を大切にしたいと思います。

山口県文化財修理体験講座「江戸時代の畳の修理を見学しよう」

 

講座1

講座2

荒川製畳所(山陽小野田市厚狭)において、令和6年8月3日(土曜日)午前の部10時から12時まで、午後の部13時30分から15時30分までの日程で、小学五年生と六年生を対象として、山口県文化財修理体験講座「江戸時代の畳の修理を見学しよう」が開催されました。

荒川製畳所の荒川有三さんは、文化財保護法に基づく「選定保存技術保持者」(手縫藁床(てぬいわらどこ)製作)として認定されている畳職人です。貴重な技術を目の前で見学できるまたとない機会となりました。さらに、実際に藁(わら)を手に取り、畳づくりの体験もすることができました。暑い中でしたが、参加した子供たちは、夢中になって取り組んでいました。

夏休み!れきみん体験教室「埴輪づくり」

 

 

教室風景

はにわ作品

山陽小野田市にある歴史民俗資料館では、歴史や博物館に興味をもってもらうきっかけになるように、小学生を対象に毎年、「埴輪(はにわ)づくり」教室を実施しています。

今年は、7月27日(土曜日)と8月25日(日曜日)に開催します。

この講座は、毎年大人気です。子供たちは、埴輪や古墳に関するお話やクイズを楽しんだのち、素焼き調粘土をつかって埴輪のミニチュアを作ります。

できあがった埴輪はどれも、なんとも古代の雰囲気のあるものばかりでした。