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小学校で行われた体育の授業です。上の写真にあるとおり、小学校4年生がネット型ゲームを行っています。このゲームは、バレーボールの原点となる運動となります。このpゲームは、ソフトバレーボールを用いて、バトミントンコートを使って1チーム3人から4人で行います。ボールを相手のコートに落とすことで得点できます。味方同士では、2回までパスができます。相手のコートにボールを落とすときは、投げても、打ってもかまいません。飛んできたボールはキャッチすることができます。こうして、とにかく相手のコートにボールを落とします。相手のコートにボールを落とすための作戦や相手からのボールをキャッチする作戦を一生けん命友達と考え、ゲームに生かしていました。作戦を考えるときは、写真下にあるように、タブレットを使いながら、話し合います。最後に、今日の学習の振り返りをタブレットに入力します。友達の気づきを先生がスクリーン写して紹介してくます。また、気づきは記録されていくので、前の時間の自分の気づきをもう一度確かめることもできます。 ICTを活用することで、体育の授業も大きく変わっています。子供たちもタブレットの操作に慣れて、キーボードでの入力も難なくこなしています。このように、本市では、タブレットを学習ツールの一つとして活用し、子供たちの学びを深めています。 |
学力を向上させていくためには、現状を分析し、課題を明確にして取り組みを進めていくことが必要です。本市では、国の学力学習状況調査と県が実施する学力定着状況確認問題を活用して、誤答等の傾向を分析し、課題を明らかにしています。学校で共通している課題、児童生徒個人の課題とありますが、この会議では学校で共通している課題についてのそれぞれの学校の取組を発表しました。基礎的・基本的な知識・技能をどのように定着させるか、自分の思いを文章に書き表すためにどのような方法が有効か、学習意欲を高めるためには・・など様々に、意見交換されていました。 また、「探究の学び」に学校をあげて取組んでいる竜王中から、先進校(金沢大学付属中学校)の実践と竜王中の実践について報告がありました。竜王中の探究する学びは、各学年ごとに課題を決め、個人・グループで探究学習を進めています。このような学習をもっとしたいという生徒の声もあがるほどの成果を上げています。 学力は幅の広い概念で、人によってとらえが違うことが多いと感じます。国(文部省が定める学習指導要領)では、学力(資質・能力)を「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「自主的に学びに向かう態度」と示しています。学力が向上するには、基本的な知識・技能は必要です。しかし、それだけでは、複雑な問題を解決することはできません。多様な人と話し合う、協働することを通して知識のネットワーク化が図られ、思考スキルや表現力も身についていくものと考えます。また、課題解決のために試行錯誤しながら粘り強く取組む態度も必要です。まさに「探究する学び」は学力を高める一つの方法です。子供たち一人ひとりに寄り添いながら、学力の向上に向けた取組が全校をあげて進められています。 |
国が進めるGigaスクール構想により、一人1台のタブレット端末が子供たちに整備されています。端末を活用した授業は、今後子供たちが大人になっても必要な学びの基盤となります。学習ツールの一つとして子供たちが端末を活用できるような授業づくりを先生方は日々研究を進めています。本研修会は、令和6年2月9日(金曜日)に、各学校でICTを推進されている先生を対象として開催され、先進校(水戸市総合教育研究所、水戸市立笠原中学校)を視察された先生からの報告を受けた後、各学校での取組や課題について情報交換をしました。本市では、ICT支援員2名が各学校をまわり、ICTを活用した授業の補助ばかりでなく、専門的な知見からの助言や新しい情報の提供なども行っております。また、教育委員会はGoogle社のパートナーズ自治体となり、Google社の協力を仰ぎながら先生方の研修も深めているところです。こうした取組を進めていることで、端末を活用した授業での学びも広がっており、家庭に端末を持ち帰って学習する機会も増えています。子供たちが、気になることや興味関心を抱いたことなどを、自分で探究したり、多様な人と協働したりして、自ら学ぶことのツールとして端末を活用できることを目指しています。 |
教育委員会学校教育課では、標記の会議を計画的に実施しております。この会議には、各学校の生徒指導主任の先生方が集まり、生徒指導についての研修、中学校区での情報交換を行っています。
第4回及び第2回の会議は、令和6年2月8日(木曜日)に実施されました。
生徒指導といえば、子供たちの問題行動への対応と思われがちですが、問題行動を起こす前にいかに学校として対応していくかに注力しています。文部科学省が発刊した2022年に『生徒指導提要(改訂版)』においては、日常の教育活動における「発達支持的生徒指導」が基盤になると示しています。
本市の学校では、子供の人権を基盤とした「発達支持的生徒指導」と併せて、特別支援教育の視点からの指導も大切にしています。小学校と中学校が同じように指導していくことで、子供たちが健やかに成長し、楽しい学校生活を送れるよう、先生方は努力しています。
少子化が進む中、公立中学校等において、地域によっては部活動の小規模化が進み、団体競技等において、学校単位の充実した部活動の推進が困難になっています。今後は、少子化の中でも、将来にわたり子供たちがスポーツ・文化芸術活動に継続して親しむことができる機会を確保することが求められています。そうした中、学校部活動の在り方を見直し、これまでの成果を継承・発展しつつ、社会教育の一環として地域において活動ができる環境づくり、学校部活動の地域移行を進めていく必要があります。
令和6年2月7日(水曜日)市役所大会議室において開催された標記の協議会では、中学校部活動改革の国や県の動き、市の中学生の部活動の現状、県内各市町の取組状況について、事務局(文化・スポーツ推進課、学校教育課)から報告されるとともに、今後の検討事項やスケジュールについて示されました。それらを踏まえて、各立場から意見や質問がだされました。こうした意見交換において、心配される問題、各団体との意見交換の必要性、子供の居場所づくり、すぐにでもできること(したいこと)など活発に議論されました。これまでの部活動を大きく変えることですので、山陽小野田市の実情に応じて議論を重ね、学校部活動の地域移行を着実に進めてまいります。
令和6年2月7日(水曜日)教育委員会教育長室で、山陽小野田市青少年善行表彰の表彰式を行いました。
今回、表彰されるのは、山陽小野田市立須恵小学校6年 西山 水都(にしやま みと)さん、井手 柚希(いで ゆずき)さん、早崎 菜乃(はやさき なの)さんの3名です。この3名の児童は、昨年、学校内のゴミ問題を話し合ったことをきっかけに、遊んでいる公園もゴミが多いことに気が付きました。3人で話し合って、週1から2回程度、放課後に集まってゴミ拾いをすることにしたそうです。昨年の3月からずっと定期的にゴミ拾いをされています。こうした姿をみて、他の友達もゴミ拾いをするようになり、地域の方々からも称賛いただいています。こうした子供たちが育っていることに胸が熱くなるとともに、とても誇らしい気持ちとなりました。山陽小野田市のすべての学校はコミュニティ・スクールであり、学校・家庭・地域が一体となった教育を推進しています。また、市では協創によるまちづくりを進めています。こうした中、子供たちが、まちの問題に気付き、解決するために行動したことは、大変うれしいことです。子供たちを大いにほめたたえたいと思います。同時に、私たち大人も子供たちに学び、身近な問題に気づき、考え、行動したいと思います。表彰されたみなさん、本当におめでとうございます。
生涯学習(Lifelong Learning)の考え方が提唱されて約60年がたち、「学校で学ぶ」「社会で働く」「引退して余生を過ごす」といった人生の流れは一般的ではなくなり、社会に出てからも常に学び続ける人生が普通になるといわれ続けてきました。今や人生百年の時代。「学校で学ぶ」のは人生のほんのわずかな時間です。ここ数年のデジタル技術の進化の一つをとってみても、世の中は大きく変わってきています。あふれる情報の中で、必要な、有益な情報を選択し、収集しておくことが必要となります。こうしたことから、より幸せな人生、より豊かな人生をおくるためには、生涯学び続けることがいっそう求められているのです。
さて、令和6年2月4日(日曜日)には、山陽小野田市小・中学校PTA連合会主催、山陽小野田市教育委員会共催の「父親母親研修大会」が開催されました。演題は「食を選べない子どもたちに親として考えること」、講師として食品ジャーナリストの安部 司 様をお迎えいたしました。お話の中心は、食品添加物。インスタント食品やスナック菓子をはじめ、総菜や弁当、レトルト食品や調味料に、実に多種多様の食品添加物が含まれているとのことです(ものによっては数百もの)。そうした食品は、安い、簡単、便利、きれい、オイシイのですが、塩分、油、糖分の過剰摂取となるそうです。カップラーメンのスープは、実は海水並みの濃度の塩分が入っていますが、食品添加物によりオイシク感じます。そうしたことを実験を通してお示しくださいました。簡単で、おいしい、安い食べ物はあふれていますが、自身の健康と引き換えにしているのだと考えさせられました。ちなみに生活習慣病予備軍が低年齢化しており、子どもたちにまで及んでいるとのことでした。
まだまだ学ぶこと、学びたいことはたくさんあると思いました。教育委員会としましては、これからも多くの大人の学びの場を提供してまいります。