本文
企画展「大田家文書」チラシ [PDFファイル/1.08MB]
江戸時代、厚狭郡山野井村(現山陽小野田市山野井)の一部は長府藩領でした。その長府藩領の庄屋をつとめていたのが「大田家(現太田家)」です。
大田家は、「酒造業」にも携わっており、「山田屋」という屋号をもっていました。
家には、当時の村運営に関するもの、酒造業に関するものなど、多くの古文書がのこされました。これらが令和2年度より当館に寄託され、整理をすすめています。
本企画展では、これまでに整理ができた古文書の一部を紹介していきます。これらを通じて、一人でも多くの人が地域にのこされた古文書に興味をもってもらうことができれば幸いです。
令和5年(2023)2月17日(金曜日)~3月28日(火曜日)
開館時間:9時~16時30分
休館日:月曜日・祝日
歴史民俗資料館2階展示室
無料
長府藩領の村としての様子が読み取れる古文書を展示します。
郡代春定廻郡之沙汰覚(太田家蔵/館寄託) 長府藩では毎年春に郡代が田の面積を調べ、その年の年貢高が決められていた。 | 神上寺御札差送之儀ニ付覚(太田家蔵/館寄託) 華山神上寺の御札が領内の村々へ配布されていたことがわかる。 |
長府藩に支払っていた酒税(「酒場運上銀」)をはじめ、江戸時代~明治期の酒造に関する古文書を主に展示します。
酒場運上銀受取ニ手形(太田家蔵/館寄託) 山野井村のほか、赤間関に隣接する関後地村にも店をかまえていたことがわかる。 | 寒酒造値段之沙汰書写(太田家蔵/館寄託) 酒の価格は、藩によって決められていたようだ。
|
企画展の関連イベントとして、講演会とギャラリートークを開催します。
「長府藩の仕組み」
松田 和也 氏 (下関市立歴史博物館学芸員)
令和5年(2023)3月17日(金曜日) 13時30分~15時
場所:市民館(栄町9‐25) 2階 第1・2会議室
※講演会についての詳細は、こちらをご覧ください。
1回目:2月18日(土曜日)「長府藩領山野井村」
2回目:3月4日(土曜日)「大田家と酒造業」
両日とも、11時~(20分程度)。事前申し込みは不要です。時間までに展示会場までお越しください。