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骨粗しょう症について
骨粗しょう症を予防しましょう
骨粗しょう症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。国内には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。また、圧倒的に女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や加齢との関わりが深いと考えられています。しかし、日ごろから自分の骨の健康度に関心をもち、日常生活の中で、骨の健康度を高める方法を取り込むことで、予防ができる病気です。
症状
多くの場合は、ほとんど自覚症状はありません。そのため「沈黙の疾患」と呼ばれています。転倒し骨折した場合は、痛くなり動けなくなります。また、くしゃみやしりもちをついた時、また自身の体重で、背骨が一つ、また一つとつぶれていく(圧迫骨折)と、背中が丸くなり腰が曲がることで、歩きづらくなります。ほかにも、背中が丸くなることで内臓が圧迫され、消化不良や胸やけがおこることもあります。
原因
□ 喫煙 □ 多量飲酒 □ 低体重
□ 加齢 □ 閉経 □ ステロイド服薬歴
□ 遺伝 □ 過去の骨折 □ カルシウム不足
□ 運動不足
など 様々な原因があり骨の健康に影響を与えています。
骨粗鬆症財団HP.より引用
若い世代の方へ

骨粗鬆症財団ホームページより引用
上図のように、人の一生で骨量が増えていくのは、体がつくられていく成長期の間だけです。
女性15~18歳、男性18~20歳頃に最大骨量に到達します。成長期に最大骨量を高めるよう心がけると骨粗しょう症の予防につながります。過度なダイエットはせず、食生活・運動などで、健康な毎日を過ごしましょう。
10代:骨量を最大にする時期
10代は、骨にとって最大骨量を高められる最も大切な時期です。逆に言えば、この時期を逃すと十分な骨量(骨密度)を獲得することが難しくなります。特に思春期前から思春期にかけた数年間は、骨量(骨密度)の増加がみられるので、「運動」と「食生活」をより意識して骨量(骨密度)を増やしていきましょう(女子の場合、月経を迎える前から取り組むことが望ましいとされています)
20代~30代:骨量を維持する時期
20歳前後で、最大値を迎えた後の骨量(骨密度)は、ほぼ横ばいで推移していきます。20代から30代にかけては、骨量(骨密度)を維持できるよう規則正しい生活を送る必要があります。また、妊娠・出産の時期と重なる年代です。健やかな赤ちゃんが育つために必要な栄養素のひとつであるカルシウムは、ママの体の中に蓄えられているカルシウムが使われます。しかし妊娠前からカルシウム不足であれば、ママは、さらなるカルシウム不足の状態となってしまいます。
壮年期・高齢期の方へ
成長期に獲得した最大骨量をおよそ40代ころまで維持していきます。骨量減少には生活習慣の関与も大きいため、生活習慣を見直し、日常生活で改善できることに取り組む時期となります。骨粗しょう症は、加齢とともに頻度が増加するため、定期的に骨量測定を行い、腰や背中にすでに痛みを感じる人は受診することをおすすめします。筋肉やバランス能力が衰えると転倒しやすく、骨量が低い人は些細な動作で骨折しやすくなるため、まず骨折しないよう対策しましょう。
40代~50代:骨量の減少が始まる時期
40代までほほ横ばいで推移してきた骨量(骨密度)は、50歳以降に減少していきます。特に女性は閉経を機に、男性よりも減る度合が大きくなるため、注意が必要です。40~50代では、バランスの良い食生活や適度な運動に加え、骨の検査をして骨の状態を確認することが、骨粗しょう症を予防する上で重要になります。
60代~:骨折予防を重視する時期
60代以降、加齢・閉経などが原因となって骨量(骨密度)は、年々減少していきます。運動・食生活を意識して骨量(骨密度)をできる限り、減らさないようにしましょう。また筋力やバランス能力などが低下する年代となってきます。骨粗しょう症の方は、転倒することで骨折のリスクも大きくなります。高齢で骨折した場合は、歩行などの日常生活動作に支障が生じる恐れもありますので、転倒しづらい体づくり(フレイル予防など)と環境整備(室内の整頓や段差解消など)も大切になります。
予防
食生活
1日3回規則正しくバランスのとれた食事をとりましょう。
骨の健康のためにはカルシウムをとることが重要ですが、それだけではありません。カルシウムの吸収を促進するビタミンD、骨へのカルシウムの取り込みを助けるビタミンKなど、様々な栄養素も必要です。エネルギーと栄養素を過不足なく摂取することが大切です。バランスのとれた食事については、山陽小野田市「食育ランチョンマット」を活用しましょう。
山陽小野田市ホームページ「食育ランチョンマットを活用しましょう
カルシウムをとることを心がけましょう。
日本人の不足している栄養素の1つとして、カルシウムがあります。カルシウムの吸収率が良い牛乳・乳製品の他にも大豆製品、緑黄色野菜、小魚、海藻類など、カルシウムが豊富な食品を意識してとりましょう。
ビタミンD、ビタミンKを積極的にとりましょう。
ビタミンDが多く含まれる食品は鮭、いわし、かつお、マグロ、卵、干しシイタケなどです。そして皮膚が日光に当たると、体内でビタミンDが合成されます。適度な日光浴(夏なら1日10~15分、冬なら60分を目安)を行うことが、ビタミンDの不足を防ぐ鍵になります。また、ビタミンKが豊富に含まれる食品は、納豆、ほうれん草、ひじき、チーズなどです。これらの栄養素も意識して健康的な食生活を送りましょう。
インスタント食品や加工食品、スナック菓子などは、とりすぎないようにしましょう。
塩分、カフェイン、高糖質食品を好んでとり過ぎると、骨の健康にも影響を与えます。骨の健康はもちろん生活習慣病予防のためにも食生活を見直してみましょう。
運動
骨に刺激が加わる運動が推奨されます。例えば、ウォーキングやジョギングのような重力のかかる運動が効果的だと考えられます。また、筋力トレーニングによって、骨に直接刺激を与える方法も効果的です。しかし、骨折経験や持病のある方、腰痛などの関節痛がある場合は、安全のために医師に相談してから運動するようにしましょう。
たばこ・お酒
禁煙、過度な飲酒は控えましょう
たばこは胃腸の働きを抑え、食欲をなくし、カルシウムの吸収を妨げます。女性では骨から血液中へのカルシウムの流出を防ぐ女性ホルモンの分泌を妨げます。また、お酒には利尿作用があるため、いったん吸収されて体内に入ったカルシウムが、必要な分まで排泄されます。
※厚生労働省において、生活習慣病のリスクを高める純アルコール摂取量は、男性40g以上、女性20g以上とされています。
※アルコールのリスクを理解した上で、純アルコール量に着目し ながら、自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切です。また連日の飲酒習慣は止め、週のうち、飲酒しない日を設定しましょう。
(お酒に含まれる純アルコール量の算出式)
摂取量(ml) × アルコール濃度(度数/100)× 0.8(アルコールの比重)
例: ビール500ml(5%)の場合の純アルコール量
500(ml) × 0.05 × 0.8 = 20(g)
骨の健康度チェック表
次の項目について、当てはまる部分の点数を合計してください。あなたの骨の健康度がわかります。
| ① 牛乳、乳製品をあまりとらない | 2点 |
| ② 小魚、豆腐をあまりとらない | 2点 |
| ③ たばこをよく吸う | 2点 |
| ④ お酒をよく飲む方だ | 1点 |
| ⑤ 天気のいい日でも、あまり外に出ない | 2点 |
| ⑥ 体を動かすことが少ない | 4点 |
| ⑦ 最近、背が縮んだような気がする | 6点 |
| ⑧ 最近、背中が丸くなり、腰が曲がってきた気がする | 6点 |
| ⑨ ちょっとしたことで骨折した | 10点 |
| ⑩ 体格はどちらかと言えば細身だ | 2点 |
| ⑪ 家族に「骨粗しょう症」と診断された人がいる | 2点 |
| ⑫ 糖尿病や胃などの消化器の手術を受けたことがある | 2点 |
|
⑬(女性の場合)閉経を迎えた (男性の場合)70歳以上である |
4点 |
【合計 点】
結果の見方
あなたの合計点数に当てはまる項目をご覧ください。
| 2点以下 | 今は心配ないと考えられます。これからも骨の健康を維持しましょう。改善できる生活習慣があれば、改善しましょう。 |
| 3点~5点 | 骨が弱くなる可能性があります。気をつけましょう。 |
| 6点~9点 | 骨が弱くなっている危険性があります。注意しましょう。 |
| 10点以上 | 骨が弱くなっていると考えられます。一度医師の診察を受けましょう。 |
骨粗鬆症財団ホームページより引用
検査
若いうちに、自分の骨量を知り、骨量を高める生活習慣を送ることは、予防につながります。若いうちから骨の健康度もチェックしましょう。
診療での骨量測定検査
受診時に保険診療で行う検査です。詳細については各医療機関にお問い合わせください。
市で実施している骨量測定検査
令和7年度市で実施している骨量測定検査(若者健康診査)は令和8年1月31日で終了しました。令和8年度については決まり次第、ホームページ等でお知らせします。
対象
医療機関で、若者健康診査(対象年齢は18歳~39歳)を希望される女性は、骨量測定検査を受けることができます。若者健康診査の申し込み時に「骨量測定検査も希望」と伝えてください。(※集団健診では骨量測定検査は実施していません)
