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アルコール依存症に関する情報
アルコール依存症とは
アルコール依存症について
アルコール依存症とは、
大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態のことをいいます。
その影響が精神面にも、身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活面にも支障が出てきます。またアルコールが抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛、吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、また飲んでしまうといったことが起こります。
一度お酒をやめても、その後に一度でも飲むと、また元の状態に戻ってしまうので、強い意志で断酒をする必要があります。
ですから、本人が治療に対して積極的に取り組むことや家族をはじめとし、周囲の人のサポートがとても大切です。
関連資料
山口県アルコール依存症リーフレット [PDFファイル/778KB]
アルコール依存症の実態
大量飲酒者やアルコール依存症の方はどのくらいいるのでしょうか。
日本全国では、(2013年厚生労働省成人に対する実態調査より)
- 飲酒日に60g(純アルコール量として)以上飲酒していた多量飲酒の人は860万人。
- アルコール依存症の患者数は日本で80万人以上。アルコール依存症予備軍も含めると約440万人にもなると推定されています。
山陽小野田市では、(山陽小野田市第2次健康増進計画より)
飲酒習慣のある人を対象に行った調査で、
- 市民意識調査では「適切な飲酒量を守れている人」の割合が52.9%
- 県民意識調査では「週2日以上の休肝日を設けている人」の割合が23.5%
という状況で、山陽小野田市の住民の皆さんもアルコールの適切な量と休肝日の意義を知り、アルコール依存症を防ぐ必要があります。
アルコール依存症のサイン(精神面・身体面)について
アルコールへの精神的な依存がある
具体的には次のような症状がよく見られます。
- お酒を飲むべきでない時にも「飲みたい」と強く思う
- 飲む前に思っていた量より、飲み始めるとつい多く飲んでしまう
- いつも手元にお酒がないと落ち着かない
- 数時間ごとに飲酒する「連続飲酒」をする
アルコールへの身体的な依存がある
具体的には次のような症状がよく見られます。
- 酔いがさめると、次のような離脱症状(禁断症状)が出る
手のふるえ、多量の発汗、脈が早くなる、高血圧、吐き気、嘔吐、下痢、イライラ、不安感、うつ状態、幻聴、幻覚 - 離脱症状を抑えるために飲んでしまう
適切な飲酒量について
厚生労働省が推進する「健康日本21」の中では、
アルコール依存症の発症リスクが少ない「節度ある適度な飲酒」は、壮年男性の場合純アルコール量換算で1日20g以下であるとの数値を示しています。(アルコールを分解する力が弱い方、女性や高齢者の方などはより少ない飲酒量とすることが推奨されています。)
アルコールウォッチ(飲んだお酒を選ぶと純アルコール量と分解時間のチェックができます)
純アルコール20gは下の酒類の量となります。
- ビール5%(中瓶1本)500ml
- 日本酒(1合)180ml
- 焼酎25%(0.5合)100ml
- 缶チューハイ7%(1缶)350ml
1日の飲酒量がこの3倍以上になると「多量飲酒」となり、アルコール依存症になるリスクが高まるため気を付けましょう。
また1週間に1~2日は飲まない日(=休肝日)をつくるという習慣を身につけるようにしましょう。
支援
ご本人へ
アルコール依存症から回復するための唯一の方法は、断酒=一滴も飲まないことです。飲酒問題を認めない「否認」を克服することが回復への第一歩となります。
家族や仲間と支え合う
一人だけで継続するのは難しく、大勢の支え合いが必要です。一人で何でもやりきろうとしないで、不安や問題は周りの人や自助グループ、相談機関に相談しましょう。
自助グループへ参加しましょう
一人で断酒を続けていくことは簡単ではありません。断酒の継続には、同じ苦しみを抱えている人との出会いと支え合いが必要です。
山口県断酒会(山陽小野田地区)
アルコール依存症回復のための自助グループです。
お酒の悩みを抱える本人やご家族が集まり、お酒にまつわる体験を話します。
自分の体験を話し、他人の体験を聞くことで自然とお酒が遠ざかり、回復を促すことができます。
- 開催時間 19時00分~21時00分 (第2・4木曜日)
- 開催場所 高千帆福祉会館 (小野田支部)
- 申し込み 不要 (誰でも参加ができます)
アメシスト(女性酒害者)の会
女性酒害者が、例会に参加し自分自身を振り返ったり、思いを吐き出したりしながら、思いを分かちあい、
酒害からの回復に向けて集う場です。
- 開催日時:毎月第3水曜日 13時00分~15時00分
- 場所:社会福祉センターしらさぎ会館(山口市堂の前町1番5号)
- 申し込み方法:初めて参加される方は事前にお問い合わせください
- お問い合わせ :アメシストの会 柴田 電話番号:090-7591-7741
山口県福祉総合相談支援センター精神保健福祉部 (山口県精神保健福祉センター)
電話番号:083-902-2672
令和6年度「アメシスト(女性酒害者)の会」例会予定表 [PDFファイル/210KB]
ご家族の方へ
早期発見・早期治療が重要です!!
アルコール依存症は早期発見、早期治療が重要です。
早期に見つけることでアルコールによる健康や社会的影響が小さく、また、家族崩壊も未然に防ぐことができます。
ですが早期の場合、問題が明確でないため、本人がアルコール依存症を認めない傾向があります。
早期発見のためには、家族がアルコール依存症の症状を知っている必要があります。
上記の依存症のサインが存在する場合には、アルコール依存症の可能性が非常に高いと考えられます。
まずは相談してみましょう。
相談機関
行政の相談窓口
- 山陽小野田市健康増進課(厚狭地区複合施設内) 平日8時30分~17時15分 電話番号0836-71-1814
- 宇部健康福祉センター 担当:精神・難病班 平日8時30分~17時15分 電話番号0836-31-3203
- 精神保健福祉センター(心の健康電話相談) 平日8時30分~17時15分 電話番号083-901-1556
※いずれも土日祝日・年末年始を除く
関連リンク
厚生労働省みんなのメンタルヘルスホームページはこちら(別ウィンドウで開きます)
依存症対策センターホームページはこちら(別ウィンドウで開きます)