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山陽小野田市の窯業は、古墳時代から現在に至る長い歴史の中で形態を変えながら、人々の生活に深い関わりを持った産業のひとつです。山陽小野田市の地形や風土が活かされており、当時のまちの発展や、新しいまちづくりの基盤となっています。今も小野田地域には窯業の歴史を物語る数多くの遺産や造形作品があり、窯業との深い関わりが分かります。
※ 窯業とは…「窯(かま)を用い、粘土その他の非金属無機材料などに高温加工する工業。すなわち陶磁器・ガラス・セメント・琺瑯(ほうろう)・鉄器・煉瓦(れんが)などの製造業の総称」
ふるさと文化遺産「窯のまち」 [PDFファイル/4.7MB]
序章 山陽小野田市の窯業の歴史 第1章 古墳時代の焼き物「須恵器」 第2章 小野田の皿山 第3章 近代産業と小野田の窯業 第4章 ガラスアートのまちづくり 第5章 窯業の歴史が溶け込むまち山陽小野田 |
小野田の職人は創作意欲が高く、様々な形状の貯糧瓶を作りました。
硫酸瓶 | 焼酎瓶 | |
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胴体 |
ひじりが外開き、中継ぎが直立
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本体が寸胴のものは一般的に 焼酎瓶と呼ばれている |
ふた |
硫酸がもれないように口にねじ切りがしてある |
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その他 |
焼酎を出す穴がある |
焼酎瓶の焼き損じや傷が入っているものを積み上げて瓶垣にしています。
左:三好邸 瓶垣/右:焼酎瓶の底
山陽小野田市では、硫酸瓶を活用したまちづくりにも取り組んでいます。
左:小野田橋ポケットスペース/右:街灯に硫酸瓶のモニュメント