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令和8年度 山陽小野田市人権講座を開催しました
山陽小野田市では、身の回りの様々な人権問題について学び、人権意識の高揚を図るとともに、一人ひとりの人権が尊重された心豊かな地域社会を目指すため、年間4回の人権講座を開催しております。
| 演題 | 人権課題項目 | |
|---|---|---|
| 第1回 | 「性の多様性について」 | 性の多様性 |
| 第2回 | 「子どもの心の声を聴く~保育士として見てきた子どもの人権~」 | 子ども |
| 第3回 | 「言葉だけじゃない!外国の方と自然体で向き合うための「態度」とは?~言葉の工夫から、相手を尊重する「態度」の工夫へ~」 | 外国人 |
| 第4回 | 「心豊かな地域社会をつくるために~同和問題から学ぶ人権~」 | 部落差別(同和問題) |
第1・2・3回は会場参加とオンラインで実施しました。
第1回「性の多様性について」
日時:令和8年8月20日(木曜日)15時00分~16時30分
場所:厚狭地域交流センター第二研修室A・B
講師:山口県環境生活部男女共同参画課 主査 賀山 智江 氏
講座の内容
性には、男女の2つに明確に分けられるものではなく、「身体の性」「心の性」「好きになる性」「表現する性」という4つの要素があり、一人ひとりの性の在り方は、それぞれ異なることの説明がありました。また、LGBTQ+に関する基礎知識や、性的マイノリティの方が学校、職場、医療、家庭など、日常生活のさまざまな場面で抱えている困難についても紹介されました。
カミングアウトを受けたときには、まず「話してくれてありがとう」と伝え、相手の話に丁寧に耳を傾けることが大切だと、具体的な対応についても学ぶことができました。特に、本人の同意なく性的指向や性自認を第三者に伝える「アウティング」は、重大なプライバシー侵害であり、人権侵害にあたる行為であることを学びました。さらに、山口県のパートナーシップ宣誓制度や、性の多様性を尊重するために、私たち一人ひとりが今日からできることについても考えました。

参加者の声
当事者の抱える諸課題について認識を深めることができた。正しく理解し、人権尊重につなげて行きたい。
はじめて聞く言葉も多く、大変勉強になりました。ありがとうございました。
身近な問題だと思います。考えを深める良い機会になりました。
第2回「子どもの心の声を聴く~保育士として見てきた子どもの人権~」
日時:令和8年8月29日(土曜日)15時00分~16時30分
場所:市民館 第1・2会議室
講師:保育サポートみらい 代表 白石 恵 氏
講座の内容
今回の講座では、「子どもの心の声を聴く」をテーマに、子ども一人ひとりの思いや願いを受け止め、安心して成長できる環境をつくるために大切なことを学びました。
保育の現場での具体的な事例を通して、子どもの行動の背景にある気持ちや、その子なりの表現を理解することの大切さについて考えました。ダウン症のある子どもや、緘黙(かんもく)の子ども、トイレ誘導を必要とする子どもなど、さまざまな子どもの姿が紹介され、周囲の大人が子どもの様子を丁寧に観察し、焦らず寄り添うことの重要性を学びました。
子どもが言葉で気持ちを伝えられないときにも、表情や視線、動き、生活の中での小さな変化には、その子の思いが表れています。大人の都合や一方的な見方で判断するのではなく、「この子は今、何を感じているのだろう」「何を伝えようとしているのだろう」と考えながら関わることが、子どもの安心感や自己肯定感につながります。また、一人の子どもの成長だけでなく、クラス全体が互いの違いを認め合い、支え合う関係へと変化していく様子も紹介されました。子どもたちがそれぞれのペースや個性を大切にされながら過ごすことは、子どもの人権を守ることにつながります。
今回の講座を通して、子どもの心の声に耳を傾けることは、特別な方法ではなく、日々の関わりの中で子どもをよく見て、待ち、受け止めることから始まるのだと改めて感じました。
参加者の声
笑顔でゆっくり、最後まで本人の話を聴いてあげる。いいところをみつけてあげる。今日からまた、実践していこうと思います。ありがとうございました。
子どもを一人の人として大切にすることを改めて頭において、これから活動していきたいと思った。
保育士さんの人権を尊重するべし!幼児教育が人権尊重の基盤となる。
孫が保育園でお世話になっています。迎えを頼まれることもあり、保育士のみなさんのご苦労に感謝しています。子どもの成長段階でやはり幼児期が将来に大きく影響すること。人間形成の基礎ができる時期と考えます。本日は大変勉強する機会を与えていただき感謝いたします。
第3回「言葉だけじゃない!外国の方と自然体で向き合うための「態度」とは? ~言葉の工夫から、相手を尊重する「態度」の工夫へ~」
日時:令和8年9月17日(木曜日)15時00分~16時30分
場所:厚狭地域交流センター第二研修室A・B
講師:日本語教師・にほんごで話そうinASAコーディネーター 惠谷 依子 氏
講座の内容
講座では、まず、外国人住民の現状や、「やさしい日本語」が生まれた背景について学びました。「やさしい日本語」は、阪神・淡路大震災をきっかけに、外国人住民へ災害情報を分かりやすく伝えるための方法として考えられたものです。現在では、災害時だけでなく、日常生活のさまざまな場面で活用されています。「やさしい日本語」は、外国語が苦手な人でも使うことができ、外国人に情報を伝えるとき、英語だけでなく日本語でのコミュニケーションを望む人も多いことが紹介されました。
言葉の工夫だけでなく、相手と向き合う姿勢についても考えました。
外国の方から話しかけられたとき、本人とは意思疎通ができているにもかかわらず、見た目や言葉の印象から、同行者など第三者に返事をしてしまう「第三者返答」の事例が紹介されました。
「やさしい日本語」の「やさしい」には、「易しい」と「優しい」の二つの意味があります。分かりやすい言葉を使うことに加え、相手を尊重する気持ちを持って接することが、より良いコミュニケーションにつながります。
今回の講座をきっかけに、一人ひとりが「伝える」ことから「伝わる」ことへ意識を変え、互いに安心して暮らせる、やさしい地域づくりについて考えました。

参加者の声
第三者返答について感じることがあった。相手を尊重する言い方をしたいと思った。これからの仕事や生活に活かして行こうと思う。ありがとうございました。
在留外国人が増えている中で、今回の研修はとても役立つと思う。「やさしい日本語」を知るだけでも違う世界が見えてくる。
このたび、「第三者返答」という言葉を初めて知りました。悪気はないにしても無意識な行動が個人を傷つけていることがあることを痛感しました。個人対個人の対応については、細心の注意が必要であると思いました。今後の人生について対応の仕方について取り入れて行きたいと思います。ハッと気づかされた部分もあり、勉強になりました。
第4回「心豊かな地域社会をつくるために~同和問題から学ぶ人権~」
日時:令和8年9月30日(水曜日)18時30分~20時00分
場所:市民館 第1・2会議室
講師:山陽小野田市教育委員会 社会教育主事 上村 規文 氏
講座の内容
講座では、山口県人権推進指針をもとに、私たちの身の回りにあるさまざまな人権問題について確認しました。その中でも、同和問題について、歴史的な経緯やこれまでの解決に向けた取組、現在も起きている差別の実態について学習しました。
現在見られる主な差別事象として、インターネット上での差別的な書き込みや動画の投稿、差別情報の拡散、結婚や交際に関する身元調査、就職・採用時の不適切な質問などが挙げられました。特に、インターネット上では、不確かな情報や誤った情報であっても、再投稿などによって一気に広がり、誰かの人権を深く傷つける可能性があります。
後半では、動画教材「大切なひと」を視聴し、ソーシャルメディアを利用する際に起こり得る問題や、差別をなくすために大切なことについて考えました。投稿が切り取られて拡散される「デジタルタトゥー」や、同じ意見が繰り返されることで考え方が過激になっていく「エコーチェンバー」など、インターネット上の情報に関わる問題についても理解を深めました。
講座のまとめでは、差別をなくすためには、「差別に気付ける感性」と「正しい知識」が必要であることが示されました。周囲の雰囲気や「みんながそう言っているから」という理由に流されず、立ち止まって自分の心に問いかけること。そして、相手の立場に立ち、立場を置き換えて考えることが、人権を尊重する行動につながります。
参加者の声
ネット社会になり、幼い頃に知った人権問題より身近なことになったと感じた。
ネットによる差別が多くの人権課題に影響を与えていることがとても恐ろしく感じた。
正しい知識が必要で自分の周りの人にも伝えて正しく過ごしたいと思った。
相手の気持ちを考えられる思いやりの心を持った人でいたいと思った。
