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令和3年度子ども文化ふれあい事業を開催しました

子ども文化ふれあい事業とは

 子どもたちに多彩なアーティストによる優れた公演を間近で体験し、豊かな感性を育んでもらおうと、例年7月に市内小学6年生が不二輸送機ホールに集まり開催する芸術鑑賞会です。

 令和3年度は新型コロナウィルス感染症の影響を受けにくいアウトリーチ形式に変更し、各学校を会場に開催します。

瀬崎明日香バイオリン演奏会 (小野田地区)

 国内外で幅広く活躍するバイオリニストの瀬崎明日香さん、菊地裕介さんによる演奏会を、7月6日(火曜日)から9日(金曜日)にかけて、小野田地区7小学校の5・6年生を対象に開催しました。(写真は高千帆小学校の様子) 

 エドワード・エルガーの「愛の挨拶」で演奏会が始まると、会場はバイオリンとピアノの美しい音色に包まれました。続いて、「ハンガリー舞曲第5番」、ピアノとバイオリンのためのソナタ第9番「クロイツェル」など、息ぴったりの演奏が次々と披露され、演奏の合間にはバイオリンの構造や音がでる仕組み、ピアノの構造変化の歴史、作曲家が曲を生み出した背景の紹介もあり、演奏とともに児童はおふたりの話に興味深く耳を傾けました。

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 演奏会の終盤になると、バイオリンを手にした瀬崎さんがステージから児童のもとへ歩み寄り、演奏を披露。目の前で奏でられる本物のメロディーに加え、弓を操る動作や弦に触れる指の動きによる音の違いなど、ホールでの演奏会では叶わない貴重な体験とあって、瀬崎さんの手元や弓の動きを興味深く見つめる児童の姿が見られました。

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児童の感想 

・ バイオリンもピアノも、音の強弱や弾き方で様々な気持ちが伝わってきました。
  私も音楽の時には、1つの音や歌詞に気持ちを込めて歌ったり弾いたりしたいです。

・  バイオリンの音を生で聴いたのは初めてで興奮しました。
  バイオリンもピアノも音がきれいで自然とその雰囲気に引き込まれました。
  バイオリンは右手、左手どちらも休むひまがないほどで、すごいと思いました。また聴きたいです。

世界を旅する音の鑑賞会 (山陽地区)

 世界を舞台に演奏活動を行うバイオリニストの真野謡子さんとピアニストの碓井俊樹さんによる演奏会を11月29日(月曜日)、30日(火曜日)に山陽地区5小学校で開催しました。(写真は厚狭小学校の様子)

 エルガー「愛のあいさつ」で演奏が始まると体育館はコンサート会場のように静まり、バイオリンとピアノの演奏に引き込まれていきました。曲の合間には、おふたりから厚狭小学校のピアノが創られた年やバイオリンの弓と弦の構造についてわかりやすく説明がありました。

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 モーツアルト「バイオリンソナタKv.301」、サラサーテ「サパテアード」が演奏されたあとは、ピアノの独奏でショパンの「革命」、ベートーべン「エリーゼのために」、モーツアルト「トルコ行進曲」の3曲が披露されました。碓井さんの演出で演奏中、児童はピアノの下に入り、音の大きさや響きを感じることができました。ビバルディの「四季より「冬」第2楽章」では児童が真野さんの周りに集まり、バイオリンの演奏を間近で見て、プロの指の動きや音色を体感できる貴重な機会となりました。

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 モンティの「チャルダッシュ」でフィナーレを迎え、世界で活躍するプロの演奏家による「世界を旅する音の鑑賞会」は終始きれいな音色と笑顔に包まれ、幕を閉じました。

 最後に質問コーナーがあり、児童から「いつからピアノやバイオリンを始めましたか。」「どれくらい練習したらそんなに上手になりますか。」などたくさん質問があがり、すべての質問に笑顔で気さくに答えてくれました。参加した児童は、「プロの演奏を初めて聴いて、こんなにすごいのだなと思いました。」「美しいメロディーを聴いて音楽がもっと好きになりました。」と嬉しそうに伝えてくれました。「子ども達はコロナで制限があり最近あまりこういう機会がなかったけれど、今日は目が生き生きとしていて、そんな姿をみて感動しています。」と先生方もとても喜んでいました。  

クリスマス演奏会 (日の出保育園) 

 4人組音楽グループ Claire(クレール)によるクリスマス演奏会を12月24日(金曜日)、日の出保育園で開催しました。これは、本市が小学生を対象に実施している同事業を保育園に拡大し、幼児期に生の音楽に触れることで表現力を養い、豊かな感受性を育むことを目的として、今年度より新たに実施するものです。(同事業は1月20日、埴生幼稚園でも開催を予定しています。)

 Claire(クレール)は貞國 泰子さん(マリンバ・パーカッション)、川手 艶子さん(ナレーション・歌・パーカッション)、岩木 麗香さん(フルート・リコーダー・ピアノ)、荒木 清子さん(ピアノ)で構成され、演奏活動や学校での公演会など幅広く活動されています。

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 クリスマスの飾り付けをしたホールに全園児が集まると、Claire(クレール)さんが登場し「アンパンのマンマーチ」の演奏で自己紹介してクリスマス演奏会が始まりました。 前半の7曲は「どんな色がすき」「キッチンオーケストラ」「(絵本)きんぎょがにげた」「にじ」「ねこのお医者さん(パネルシアター)」「(絵本)はらぺこあおむし」。 乳児クラスの園児さんはじっと聴いていて、なかには体でリズムをとっているお子さんがいました。 幼児クラスの園児さんは、大きな声で一緒に歌い、振り付けのある曲は楽しそうに踊っていました。 絵本を題材にした楽曲は、メロディーの中を物語が流れていき、スクリーンに映される絵本の中にすっと入り込んでいくようで、歌と絵本の両方を楽しめる内容でした。

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 後半は幼児クラスだけ参加して「夢をかなえてドラえもん」「ミックスジュース」「バナナのおやこ」「(絵本)大きなかぶ」「(絵本)わたしのワンピース」「(絵本)どうぶつサーカス」の6曲が演奏されました。

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 最後に「おどろう クリスマス」が流れると、大きな袋を担いだサンタクロースが登場し、園児たちは大興奮。サンタさんからプレゼントを貰って大喜び!でした。

 Claire(クレール)さんが日の出保育園を訪問して行われた今回のクリスマス演奏会は、みんなが楽しめる演奏パフォーマンスを披露してくれ、園児にたくさんの笑顔をもたらした最高のクリスマスプレゼントになりました。