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日 時 : 令和7年9月9日 (火曜日) 9時30分~11時00分
講 師 : 萩博物館 一坂 太郎 様
参加者 : 32名
講師の先生
講座の様子
第5回目の寿大学は、「高杉晋作と奇兵隊」をテーマに萩博物館の一坂太郎先生をお招きしてご講演いただきました。
家系図を用いた解説からは、現代では想像しにくい結婚の在り方が示され、当時は何よりも「家」を守ることが重んじられていたことが伝わってきました。
また、晋作の履歴書の下書きをもとに、彼の生涯を解説していただきました。16歳で江戸へ向かい、黒船の来航を目の当たりにした晋作。24歳の時には、長州藩を代表して上海に渡り、植民地化の現実を知りました。きっと外圧への強い危機感を抱いたに違いありません。そして、帰国後、尊王攘夷を唱え奇兵隊を設立しました。しかし、日本を一つにと願いながらも、大政奉還を目前にしながら、わずか29歳でその短い生涯を閉じました。
大政奉還後、戦が終わったことで約5,000人いた奇兵隊の半数がリストラされました。行き場のなくなった脱隊兵による騒動は、武力で鎮圧されるという惨劇に至りました。撃つ側も撃たれる側も命を落とす、あまりにも残酷な結末。多くの犠牲の上に歴史が築かれたことを、私たちは決して忘れてはならないと強く感じました。
先生のテンポよい語り口に、受講者はひきこまれ、あっという間の講座となりました。
★寿大学は、途中からでも受講できます。興味のある方は厚狭地域交流センター(72-0507)までご連絡ください
★次回第6回目は、10月14日(火曜日) 芸能鑑賞「落語で笑って健康」です。
講 師: 由宇亭 拓の輔 様