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日 時 : 令和7年9月25日 (木曜日) 9時30分~11時00分
講 師 : 大橋 広宣 様
参加者 : 18名
講師の先生
講座の様子
第5回目の女性学級は、「映画と人権~個性を伸ばして生きる~」をテーマに番組・映画制作などで活躍されている大橋広宣先生を講師にお招きしてご講話いただきました。
みなさんは「発達障害」という言葉を耳にしたことはありますか?発達障害は脳の発達に凸凹があり、その凹の部分が日常生活に影響を与える状態をいいます。大きく分けると「ASD(自閉症スペクトラム症)」「ADHD(注意欠如・多動症)」「LD・SLD(学習障害)」の3つがあります。ASDは対人関係の難しさや強いこだわりが特徴で、ADHDは不注意や多動、衝動性などが見られます。LDは読み書きや計算の一部に困難を抱えますが、全体的な学力には問題がないこともあります。これらの特徴から、生活のしづらさに悩む人も少なくありません。
では、発達障害をもつ方はどのようにすれば日常生活を送りやすくなるのでしょうか?例えば、ASDの方には具体的な指示を、ADHDの方にはメモや時間を示す工夫を、LD・SLDの方にはタブレットや計算機など代替手段を活用します。「できないことを無理にさせる」のではなく、その人に合ったサポートや工夫をすることが大切だと先生は話されました。
発達障害は「13人に1人」と言われるほど身近であり、誰もが特性や個性を持っています。完璧な人はいないからこそ、お互いを理解し、認め合うことが人権尊重につながります。
先生は、ご自身の体験談や、映画「男はつらいよ」の寅さんの話などユーモアを交えてお話しくださいました。時には俳優のものまねも飛び出し、笑いあり、涙ありの90分でした。参加者一人ひとりが「多様性を互いに活かし合う社会」の大切さを心に刻む、学び深い講座となりました。
★女性学級は、途中からでも受講できます。興味のある方は厚狭地域交流センター(72-0507)までご連絡ください★
次回第6回目は、10月14日(火曜日) 教養講座「落語で笑って健康」です。