本文
シティセールスレポート(令和元年度分)を公表します
シティセールスレポート(令和元年度分)概要
趣旨
平成30年5月18日に策定した「シティセールス推進指針」に沿った各部局の年度ごとの取組状況の把握及び検証を踏まえ、 シティセールス推進における成果や課題、 対応策等を取りまとめ 、公表することにより、職員及び市民等のシティセールスに関する理解を深めるとともに、協創によるシティセールスの 取組をより円滑・活発にすることを目的として、「シティセールスレポート」を作成する。
令和元年度の取組状況
推進体制の整備
1.シティセールス推進指針の改定
「第二次山陽小野田市総合計画」で設定した本市の将来都市像とキャッチフレーズ「活力と笑顔あふれるまち~スマイルシティ山陽小野田~」の実現に向けて、シティセールスを戦略的・効果的に推進するための指針となる「山陽小野田市シティセールス推進指針」を、平成30年度の取り組み状況や今後の取組方針等を踏まえ、より具体的な内容を記載したものに改定 した。
(令和元年6月27日付け一次改定)
2.シティセールス推進本部及びシティセールス推進協議会の開催
平成30年度に引き続き、シティセールス推進本部及びシティセールス推進協議会を開催。 シティセールス推進指針に基づく諸施策を、全庁を挙げて戦略的かつ効果的に推進するため、市長を本部長とするシティセールス推進本部を3回開催した。また、シティセールスに関する識見を有する市民等から意見を聴取するため、16団体で構成するシティセールス推進協議会を 1回開催した。
3.シビックプライドアドバイザーの活用
シティセールス推進指針に基づく諸施策を戦略的かつ効果的に推進する上で、シビックプライド等に関し、専門的視点から意見や助言を得るため、伊藤香織東京理科大学教授にシビックプライドアドバイザーを委嘱 した。
〈実績2回〉
・山陽小野田市シティセールス推進指 針一次改定に係る指導助言
・山陽小野田市 観光振興プラン策定に係る指導助言
4.職員への普及啓発(研修会の開催)
SNSの活用促進を図るため、平成31年3月に策定した「山陽小野田市ソーシャルメディア・ガイドライン」の解説と、同じく平成31年3月に市ホームページのリニューアルを実施したことを機に、改めてホームページの作成に関する留意点等を説明することを目的に、職員向け研修会を開催。 対象は、所属長とホームページ実務担当者として実施した。
魅力の発信
1.広告、キャンペーンの実施
JR厚狭駅に PR ポスターを掲示
JR厚狭駅新幹線口の構内に、市をPRする大型ポスター(縦148㎝×横80㎝)を1年間(平成31年4月1日から令和2年3月31日まで) 掲示した 。ロゴマークと「笑顔生まれる。」というキャッチコピーを付けて、市のイメージカラー 「オレンジ色」 をコンセプトに制作。夕焼けに包まれた本山岬公園のくぐり岩と、埴生の観光農園「花の海」で咲き乱れるひまわり畑をデザイン 。
山口宇部空港を活用したPR
山口宇部空港の2階出発ロビーの電照板に本市のPR写真を掲出したほか、横断幕を1年間(平成31年4月1日から令和2年3 月31日まで) 掲出した。また、1階到着ロビーのPRコーナーにポスターやチラシの設置、 観光プロモーション動画を配信 し た。
JR新山口駅を活用したPR
JR新山口駅構内(在来線側自由通路及び新幹線柵外コンコース)にあるデジタルサイネージに本市の観光素材やイベント情報を掲出したほか、観光プロモーション動画を配信した。
2.ウェブサイト、映像、印刷物による普及・啓発
ガイドブックの作成
本市の魅力や住みよさを市内外にPRするため、ガイドブック「SO smile」を作成 した 。 A5版 26ページのフルカラーで、市内の見どころや住みよさを紹介。 東京都で開催された移住フェアで配付したほか、市役所等の公共施設に設置 。 市ホームページにも掲載している。
観光プロモーション事業
本市の認知度アップや交流人口の増加を目的とした「山陽小野田市観光プロモーション動画」を制作 。 カメラ好きの女性(カメラガールズ)が市内各地で撮影旅行をしている様子をストーリー化し、長編動画(約4分) 1 本、15秒動画 5本(風景編、グルメ編、街並み編、窯業編、旅の総集編)を編集 し、YouTube等で配信した。また、観光パンフレット「smile spot(スマイルスポット)」を日本語、英語、韓国語、繁体字、簡体字で作成。メインターゲットである 30~40代の女性に対して本市の観光素材の良さを伝えるため、写真映えスポットやおすすめモデルコース等を掲載した。パンフレットは市役所等の公共施設に設置。市ホームページにも掲載している。
アンケート等に基づく広報戦略策定
情報発信に伴う広報効果を測る方法として定点観測となる「市民アンケート調査」(対象 1,200人:回答数370人)を令和元年8月に実施した。調査結果等を踏まえて、広報紙の月2回発行を令和 3年度まで継続することとした。また、本市の広報における現状や課題、目指す姿を明らかにし、全庁を挙げたシティセールスの強化に向けて、今後、取り組むべき広報活動の方向性を示すための指針となる「山陽小野田市広報活動指針」を 令和2年3月に策定。 広報媒体の特徴を踏まえたターゲットの設定等を定めた。
動画を活用した情報発信の開始
わかりやすく視覚に訴えることが可能な動画に着目し、山陽小野田市公式動画チャンネルを新たに開設。YouTube上で、14本の動画を配信した。
ホームページ、SNSを活用した情報発信の活用促進
平成31年3月末に、本市の魅力を効果的に発信することを目的に、 ホームページのデザイン等をリニューアルした。スマートフォンに対応した画面設計や、利用者が検索しやすいサイト構成にリニューアルした 結果、閲覧数は前年度(714,352件)と比較して大きく増加した。また、平成31年3月に策定した 「山陽小野田市ソーシャルメディア・ガイドライン」を改定。市が撮影できない情報をシェアして、より多くの人に周知ができるように、市公式アカウントの外の投稿のシェア及び「いいね」機能が行えるようにした。
3.ロゴマーク、イメージカラーの活用
平成30年度に引き続き、シティセールス課及び各部署にて取り組んだ。新たに、公用車の車体塗装、ご当地ナンバープレート、デザインマンホール等で活用した。
4.ワークショップ、市民との意見交換会等
みんなde スマイルトーク
協創によるまちづくりを推進するため、市民を対象に、まちづくりにつながる意見やアイデアを共有する目的の意見交換会を、昨年度に引き続いて開催した。(令和元年度は「女性」をテーマとして実施)
スマイルランチトーク
協創によるまちづくりを推進するため、山口東京理科大学の学生を対象に、まちづくりにつながる意見やアイデアを共有する目的の意見交換会を開催した。
若者会議
本市の地域資源の発掘や魅力の発信について、若者の視点から提案をもらい、市の事業に反映させるため、若者会議を設置して開催した。
メンバーには、小野田青年会議所、小野田商工会議所、山陽商工会議所、山口東京理科大学、市職員の中から、18歳以上30歳未満のまちづくりに意欲のある若者16名が集まり、「スポーツ」をテーマに設定して意見交換や議論を進めた。
会議では、自由な雰囲気の中で、若者らしく固定観念に囚われないアイデアを出してもらうことを重視し、実現の可能性や経費、実施主体等は意識せず、「どうあったら良いか」を中心に、市への提案をまとめ、令和2年3月、市長へ提出し た。
5.フード、グッズ等の作成及び活用
PRロゴマーク缶バッジ
イベント等において、ロゴマークを使用した缶バッジの製作体験を実施 した 。また、来庁者や視察等での来訪者に配布し、PRツールとして活用した。
PRロゴマークピンバッジ
シティセールス課の窓口で販売する(1個200円)とともに、スマイルプランナー の新規登録者に配布した。
職員用ネックストラップ
PRロゴマーク及びイメージカラーである「オレンジ」を用いたネックストラップを職員及び議員が使用した 。
職員用名刺
職員一人ひとりがシティセールス推進員としての自覚を持ち、日頃の業務を通じてシティセールスに取り組むために作成した 統一デザインの名刺を、職員各自で作成した。
のぼり 旗
ロゴマーク及びイメージカラーをPRできるのぼり旗を本庁舎内6か所、出先機関7か所に常設している。
記者会見用バックボード
PRロゴマーク及びイメージカラーを用いたバックボードを、記者会見やイベント等で活用した。
6.フェスティバル、イベント、観光事業等(例示)
ハロウィンイベントの開催(スマイルハロウィンさんようおのだ2019)
本市のイメージカラー「オレンジ」と親和性が高く、若者に人気のハロウィンに着目し、官民一体となって本市の魅力をPRする イベント 「スマイルハロウィンさんようおのだ2019」 を、令和元年10月の1か月間にわたって初めて開催 した。このイベントは、これまで市のPRなど、まちづくりにあまり関心を持っていなかった若者の力も総動員して、本市がどんなに魅力的な人や物、場所があるまちなのかを強力にアピールしていく「観光・交流の風土」を定着させるきっかけ作りを目的として開催した。
実施主体は、市や若者団体、経済団体、大学生等で構成する実行委員会。
メインイベントとして、10月20日におのだサンパークにおいて開催した「スマイル ・ ハロウィンパーティー」の来場者数は、 約2万6千人。 スタッフとして参加した市民の数は、山口東京理科大学の学生75人を含む136人であった 。
また、10月の1か月間、市内各地でハロウィンを盛り上げるために様々なサービスを実施する「スマイル・オレンジフェア」を開催し、参加事業所が101か所、それらで提供されたサービスの利用件数が4,256件であった 。
レノファ山口 を契機とする取組
【交流事業】
県立おのだサッカー交流公園で開催された「トレーニングマッチ」に合わせたファン感謝イベントの開催や、 維新みらいふスタジアム(山口市)で開催された「サンクスデー」における市PR ブースの出展等を実施 した。 また、市内6園の幼稚園・保育園を選手が訪問する園児とのスポーツ交流や、市内小学生との交流イベント、スマイルキッズでの運動教室等 、合わせて13回実施 した。
【のぼり旗 ・横断幕 】
レノファ山口を応援する機運の醸成と「レノファに会えるまち 山陽小野田市」 をPRするため、市役所等の公共施設やJRの駅等に横断幕やのぼり旗を設置 した。
パラサイクリング を契機とする取組
パラサイクリング日本ナショナルチームのキャンプを、山陽オートレース場で2回実施 した 。 また、キャンプの開催に合わせ て、山陽オートレース場の走路内でファンサービスを行う「特別見学会」を初めて開催するなど、市民との交流事業を開催した。
【タンデム自転車体験試乗会】
山陽オートレース場で「タンデム自転車体験試乗会」を初開催し、計3回実施した(令和元年8月31日、9月7日、10月5日)。
参加者は、パラサイクリングや、タンデム自転車の構造 、交通ルールについて学んだ後、レース場の走路内でタンデム自転車 を試乗。車体のバランスを取ることに苦戦しながらも2人で風を切って走る疾走感と一体感に、参加者は笑顔を見せていた。
また、「江汐公園秋のふれあい祭り」「厚狭秋祭り」 「スポーツ少年団駅伝大会」 の各イベント会場でも、タンデム自転車の体験会を行った。
観光事業
【山陽小野田市観光振興プランの策定】
これまでの観光行政の指針となる 「山陽小野田市観光振興ビジョン」 と「山陽小野田市観光振興アクションプラン」を引き継いだ 「山陽小野田市観光振興プラン」を 令和2年3月に策定。 計画期間を令和2年度から7年度までの6年間とした。
目的:本市に関わる全ての人が誇りと愛着を持つことができる活力に満ちたまちの実現に寄与すること
基本戦略:(1)魅力ある観光地づくりの推進(2)情報発信・PRの充実(3)推進体制の充実とホスピタリティ向上(4)広域連携を活かした観光地としてのステージアップ
【産業観光バスツアーの実施】
宇部市・美祢市とともに産業観光推進協議会を組織し、市内で催行する産業観光バスツアーについて、企画・運営することにより、交流人口の増加と訪問先地場産業の振興を図る。 令和元年度は、9回催行し、182人がツアーに参加した。
【旅行会社を対象とした商談会及び営業キャラバンへの参加、モニターツアーの実施】
商談会及び営業キャラバンへの参加を通じて、全国に向けた効果的な広報活動を行い、観光振興を図った 。また、韓国の旅行業者等に向けたモニターツアーを実施した。
わがまち魅力発信隊
令和元年5月11日、マツダスタジアム(広島市)で行われたプロ野球 「広島カープ対DeNAベイスターズ戦」にて、ふるさと納税返礼品等、市の魅力を来場者にPR した。
大型ビジョンでは、15秒間の市のPR動画を放映。ライト側のかば広場では、市の特設ブースを設置し、観光PRグッズを配布したほか、市の名産品等を販売。ふるさと納税返礼品の試食配布、ガラポン抽選会、きららガラス未来館の万華鏡製作体験等も行われ、多くの人が訪れていた。
経営資源の確保
1.U JI ターン等定住・移住策の実施
転入奨励金の交付
山陽小野田市転入促進条例に基づき、転入して新たに住宅を取得した方に対して、転入奨励金を5年間交付する。奨励金額は、家屋部分の固定資産税相当額とする(都市計画税部分を除く。)。
〈令和元年度申請数 実績 374件 〉
UJIターン推進・支援
UJIターン希望者に対する相談・支援体制を整え、本市へのUJI ターンによる転入者を増やす。国のポータルサイト「全国移住ナビ」などを活用した情報発信のほか、移住交流フェアに出展し、移住希望者に関心を持ってもらえるよう働きかける。
〈令和元年度移住相談件数 実績 16件 〉
〈令和元年度移住フェア出展回数 実績 2回〉
2.企業誘致、創業支援の実施
企業誘致
小野田・楠企業団地へ有限会社厚南鉄工(本社:宇部市)の進出が決定し 、令和元年6月6日、市役所で進出協定調印式が行われた。 当団地への企業進出は8社目。
創業応援金の交付
「山陽小野田市創業支援事業計画」に基づく特定創業支援事業を受けた事業者に対し、支援のための助成金を交付する。
〈令和元年度実績 2件 〉
創業支援(個別相談会、支援セミナー等の実施)
「山陽小野田市創業支援事業計画」に基づき、創業を希望する方への個別相談、会計処理相談などの各種相談会、創業セミナー等を実施。また、創業された方に対しても、フォロー体制を整え、事業経営をブラッシュアップする。商工会議所への委託事業とし、実施事業は市の創業支援事業計画に基づく「特定創業支援事業」と位置付ける。
〈令和元年度実績:個別相談会 週 2 3 回開催、支援セミナー 2 回 〉
起業家支援資金の融資
市内で創業するための運転資金・設備資金が必要な場合に 1,000万円を限度として融資する 。
〈令和元年度実績 3件 〉
3.サポート寄附金制度の運用
本市では、自主財源確保のため、サポート寄附金(ふるさと納税)を募っている。平成28年度から更なる自主財源の確保及び地域経済の活性化等を目的として、寄附者に対して返礼品を送付するとともに、納付方法の簡素化(クレジット払い)を行い、寄附者の寄附意欲増進や利便性拡大に努めている。
令和元年度は、返礼品の事業者数及び品目を増やす取組を行い、22 事業者、99 品目の増となった。
〈令和元年度 サポート寄附金 実績: 3, 563件、 89,629,000円〉
〈令和元年度返礼品実績: 43事業者、 247品目〉
本市のファンによるまちづくりへの参画を円滑にする仕組み
1.スマイルプランナー登録者の募集
スマイルプランナーの登録者を確保するため、市ホームページを活用した情報発信、市民との連携機会を捉えた登録勧奨や「登録の手引き」の配布等、1年を通じて周知を行った。
2.スマイルプランナー登録者の活動支援
登録者の活動状況の周知については、市ホームページの活用や、広報紙内でスマイルプランナーを紹介するコーナーを新設し、情報発信 した。 また、スマイルプランナーへ市が実施する活動の情報提供を行い、市と登録者が協力して事業を実施した。
3.スペシャル・ スマイルプランナーの登録及び活動
本市ゆかりの著名人など、情報発信力の秀でた者として市長が特に認めた個人や団体を登録する 。第1号として、本市出身のシンガーソングライターである西広ショータさんが登録された。西広さんは、東京を拠点に全国各地でライブ活動を続けるほか、「スマイルハロウィンさんようおのだ2019」のオリジナルソング「さんハロへGo!」を制作。 メインイベント「スマイル ・ ハロウィンパーティー」でライブを行うなど、本市の魅力発信におおいに貢献。
また、市の応援ソング「スマイルシティ」を制作し、市内各所で撮影したミュージックビデオをYouTubeで公開するなど、音楽活動による情報発信に加え、SNSや全国各地でのライブ活動を通じて本市の魅力を発信している。
取組の成果・効果
1.指標の達成状況
指標名 | 平成30年度 | 令和元年度 | 目標値 | 達成度 |
---|---|---|---|---|
市公式HP、SNS閲覧者数 | 999,159件 | 1,173,979件 | 1,060,000件 |
達成 110.8% |
スマイルプランナー登録数(個人) | 60名 | 160名 | 前年度比増 | 達成 |
スマイルプランナー登録数(団体) | 22団体 | 51団体 | 前年度比増 | 達成 |
スマイルアッププログラム | - | - | 前年度比増 | - |
スマイルDI | - | - | 前年度比増 | - |
移住相談件数 | 22件 | 16件 | 毎年度確保 | 未達成 |
誘致企業数 | 2件 | 1件 | 毎年度確保 | 未達成 |
創業企業数 | 26件 | 18件 | 毎年度確保 | 未達成 |
サポート寄附金受入額 | 36,217,000円 | 89,629,000円 | 前年度比増 |
達成 247.5% |
2.成果・効果
初年度の取組 を更に発展させるため、引き続き、ロゴマーク とイメージカラー「オレンジ」 を積極的に活用 した。
また、山陽小野田市ガイドブック「SO smile」や観光プロモーション動画の作成、「観光振興プラン」や「広報活動指針」の策定、 ハロウィンイベントの開催等に取り組んだ結果、市民を中心に シティセールスが浸透しつつある。
特に、ハロウィンイベントの成果としては 、「スマイル・ハロウィンパーティー」の来場者数が約2万6千人、スタッフとして参加した市民の数が理科大生の75人を含む136人。10月の1 か月間、市内各地でハロウィンを盛り上げるために様々なサービスなどを実施する「スマイル・オレンジフェア」の取組に協力し た事業所が101か所、それらで提供されたサービスの利用件数が4,256件であった。こうした数値を見ても、多くの市民に受け入れられ、官民一体となって本市の魅力をアピールしていく「観光・交流の風土」づくりのきっかけにするという初期の目的は果たせているものと評価 される。
そのほか、公用車へのロゴマークシートの貼り付け、デザインマンホールやご当地ナンバープレートの作成など、シティセールス課以外のセクションにおいても積極的に市をアピールしていこうとする動きが出てきており、 市職員のシティセールスの意識は高まりつつある。
さらに、各種イベントを通じて、「スマイルプランナー」として市とともにまちを盛り上げていこうとする市民とのコラボレーションも実現しており、シティセールスが少しずつ浸透してきていると評価 される。
3.課題
シティセールスの取組について、これまで構築した制度やツールをしっかりと活用しながら定着させることが課題である。本市の魅力である「住みよさ」が、市内外の方々にきちんと「伝わる」よう、PRの手法を検討していく。そして、地域性や独自性、社会性等を加えて、人々の共感を得られるようなプロモーション活動を積極的に行い、本市の露出をこれまで以上に高めていく。
また、「スマイルプランナー」を中心として、シティセールスの取組の輪を拡大しつつ、粘り強く継続していくことが課題である。
本市は、いわゆる名所旧跡も少ないことから、市内の魅力を市外に発信して、観光・交流を盛んにする文化が定着しておらず、市民の関心が低い 。このことは、「総合計画」策定時の市民アンケートにおいても観光・交流の振興が「関心の低い施策(満足度が低く、重要度も低い)」と評価されていることからも明らかである。こうした市民性を背景に、本市ではこれまで地域の魅力を掘り起こし、市内外に対してアピールしていくことが少なかった。
本市の最重要課題である「人口減少」の流れに歯止めをかけるため、目指す将来像「活力と笑顔あふれるまち~スマイルシティ山陽小野田~」を掲げ、シティセールスを本格的に開始したが、 市民がその意義や魅力を理解して、自主的・主体的に、それに続くムーブメント(外にむけての魅力の発信、観光・交流、地域産品の売込み等)を起こしていくような風土や市民性を培っていくことなしには、その効果は限定的なものとなる。
このため、本市のイメージカラー「オレンジ」と親和性が高く、若者に人気のハロウィンに着目し、官民一体となってオレンジやハロウィンを演出に活かしながら本市の魅力をPRするイベントを実施することで、本市の認知度の向上や交流人口の増加、観光消費額の拡大を図るとともに、関わった全ての者に本市に対する誇りや愛着等を醸成しつつ、観光・交流分野に関わる担い手を確保するなど、「観光・交流の風土づくり」を行うことを目的として、ハロウィンイベントを開催した。 初めて開催したイベントであり、改善すべき点も多くあるが、このイベントを通 じて結集した若い力と情熱とを、しっかりと維持しながら、これからのシティセールス、或いは「スマイルシティ山陽小野田」の実現へ向けたエネルギーにしていきたいと考える 。