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ネット・ゲーム依存に関する情報
ネット・ゲーム依存とは
ネット・ゲーム依存について
インターネットやスマートフォンの普及により、オンラインゲームやSNSなどのネット・ゲーム依存が大きな話題となり、その後2019年にはWHOも正式にICD-11でゲーム障害を疾患として認めています。
ゲーム障害とは(ICD-11によると)、
- ゲームのコントロールができない
- 他の生活上の関心や活動よりもゲームを優先する
- 問題があってもゲームを続ける
- 生活や学業、仕事に影響があっても続ける
これらの症状が12ヶ月以上続いたものをいいます。
ネットやゲームをすると、快楽中枢が刺激されドパミン(神経伝達物質)が放出されます。快感や陶酔感を感じ、また快感を味わいたいと思うようになります。しかし、ゲームのしすぎになるとドパミン(神経伝達物質)の量が多すぎて人間の理性をつかさどる前頭前野の働きが低下し幸せや楽しみを感じなくなり、ゲームしかできない状態となってしまいます。
日本の現状について
- 2019年のインターネット利用率(個人)は89.8%である(総務省「通信利用動向調査」令和2年度版
- 「ネット依存」が疑われる人は成人で約421万人(厚生労働省研究班の2013年調査結果)、中高生で約93万人と推計される(厚生労働省研究班の2017年調査結果)
ネットの種類
- オンラインゲーム
- オンラインショッピング
- SNSや動画 など
ネットにはまる4つの要因
- 心理面
低い自尊心、憂鬱・不安、疎外感、対人恐怖 - 家庭環境
親の教育態度、コミュニケーション、家庭崩壊 - 社会環境
学歴社会、社会的ストレス、他の遊びの文化不足 - ネット環境
利便性、匿名性、即時応答性
※他、時間の制限がない、場所が制限されないなど
ネット・ゲーム依存が及ぼす影響について
健康面の問題
具体的には次のような症状が見られます。
- 視力の低下、頭痛、嘔気、体力低下、倦怠感、栄養失調、骨粗鬆症
- 生活習慣の乱れ
学業・仕事面での問題
具体的には次のような症状がよく見られます。
- 遅刻、居眠り、成績の低下、不登校、ひきこもり
対人関係の問題
具体的には次のような症状がよく見られます。
- 友人と遊ばなくなる、オンラインを優先するようになる、コミュニケーションが取れない
家族での問題
具体的には次のような症状がよく見られます。
- 生活習慣の乱れ
- 家族との会話が減る、親子喧嘩が増える
- 金遣いが荒くなる
精神面の問題
具体的には次のような症状がよく見られます。
- 不眠、無気力、感情のコントロールができない、イライラする
- 常識がずれる、現実世界と関わることが面倒になる
予防
予防について
- ネット・ゲームの利用時間や内容についてルールを作る
- 犯罪に巻き込まれたり、個人情報が漏れるといったネットの危険性があることを伝える
- ネット上での人間関係でも相手を思いやることが大切であると伝える
- パソコンはリビングなど親から目の届くところに置く
- 規則正しい生活習慣を身につけてもらう など
※これらの予防でうまくいかない場合は、相談をしましょう
相談機関
行政の相談窓口
- 山陽小野田市健康増進課(厚狭地区複合施設内) 平日8時30分~17時15分 電話番号0836-71-1814
- 宇部健康福祉センター 担当:精神・難病班 平日8時30分~17時15分 電話番号0836-31-3203
- 精神保健福祉センター(心の健康電話相談) 平日8時30分~17時15分 電話番号083-901-1556
※いずれも土日祝日・年末年始を除く