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イノシシを見かけたら

イノシシの生態

イノシシの発情期は12月から2月、妊娠期間が4~5カ月で、4月から6月に出産します。生後6カ月くらいまでは、体に縞模様があるためうり坊と呼ばれています。オスは成長すると単独行動、メスは子や姉妹と群れをつくります。

野生での寿命は10歳前後と言われています。成獣になると、100キログラムを超えるものもおり、運動能力も極めて高く、時速約45キロメートルで走り、1.2メートルの柵も飛び越えることができます。

イノシシを見かけたときの対策

イノシシは元来、極めて臆病で、警戒心が強く、人がいれば逃げていきます。

学習能力が高く、「一度覚えると忘れない」「侵入に成功した仲間を真似る」「光、音、においを使った防除方法の効果は一時的ですぐ慣れてしまう」と言われています。

餌となるものを放置しないようにしてください。また、野生鳥獣に餌を与えないでください。可愛いなどの理由で餌付けを行うと、人に慣れたイノシシは、餌を貰えると思って人に近づいてくるようになります。実際、散歩中の子供やお年寄りに近づいてきたとか、餌をやっている最中に手を噛まれたなどの事故が発生しています。

山里近くで見かけた場合は、イノシシは山に帰るので、そのままにしてください。市街地で見かけた場合は、市役所、警察署又は総合事務所へご連絡ください。

※パニックになると人に向かってくることがあるので、絶対に刺激しないでください。

イノシシに出会ったら

普通、イノシシが人に出会ってもイノシシの方から逃げるので、あわてる必要はありませんが、興奮していたり、発情期(晩秋から冬)や分娩後で攻撃的になっていたり、至近距離で出会った場合には注意が必要です。

事故を防ぐために、イノシシと出会った場合は次のことに注意してください。

落ち着いてゆっくり行動しましょう。

イノシシに出会ったら、静かにその場所を離れるようにしましょう。急に走り出してイノシシを興奮させないようにしましょう。

イノシシが興奮している場合は、後ろを向くと襲ってくることもあるので、なるべく背中を見せないよう、ゆっくりと後ずさりして、その場を離れましょう。

たてがみを逆立てるなど明らかに威嚇している状態でなくても、シュー、カッカッカッ、クチャクチャという音をイノシシが発していたら、威嚇音ですので注意してください。

攻撃や威嚇はしないでください

石を投げたり、棒を振り上げるなどのイノシシを挑発する行為は大変危険です。

逆上したイノシシが向かってくることもあるので、絶対にやめましょう。

うり坊を見かけても近づかないでください

うり坊(イノシシの子供)を見かけても、近くに母親がいる可能性が高いので、近づいたり追いかけたりしてはいけません。

また、かわいいからといって、食べ物を与えたりしないでください。人への警戒心を低下させ、人が食べ物の供給源だと学習させることにつながります。

 どうしても接近を避けられない場合は

イノシシと出会ったら、その場を離れるのが一番ですが、人間がいる方向に逃げ場所が限られる場合などには接近してくることがあります。接近が避けられない場合は、イノシシに逃げ道を明け渡しつつ、安全な場所に緊急避難しましょう。

安全な場所とは、イノシシから人間が見えない場所や、イノシシが簡単に登れない場所です。立木に登るのも有効な方法です。

山口県鳥獣被害対応マニュアル

山口県鳥獣被害防止対策(鳥獣被害相談センター)へのリンクです。
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