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山陽小野田市長コラム(2020年12月1日)
市長の独り言 Vol.43
今年一年を振り返ると、やはり「新型コロナウィルス」との戦いに尽きると思います。1月6日の新年互礼会では、ポスト東京オリパラを見据えて、何か新しいことに取り組むスタートの年にしたい「始まりのはじまり」を目指すと話しました。それが、withコロナの対応やafterコロナを見据えた取組みを目指した「始まりのはじまり」の話に変わってきました。どちらも方向性は同じですが、より深く、より広く、長期的視野にたった展望が必要だと考えます。
本市においても、7月までは感染者の数も2名で推移していましたが、8月に2件のクラスターが発生し、感染者が1ヶ月で52名増えました。幸いにも重症化された話はお聞きしておりませんが、後遺症の有無も含めて未知のウィルスなので、改めてお見舞い申し上げます。9月にも12名の感染がありましたが、10月はゼロ、11月は2名となっており、感染拡大は抑え込めている状況です。市民の皆様のご協力並びに、医師会をはじめ医療従事者の皆様の献身的なご尽力に感謝申し上げます。
全国的には11月中旬から第3波が生じており、この冬が最も危惧される時期と言われております。地域経済活動とコロナ対策を両立する難しさはありますが、是非とも市民の皆様と一致団結して新たな生活様式を進めていき、「日常」を取り戻していきたいと思います。
今年1年、教育の分野で明るい話題も多くありました。それは、4月からの埴生小中一貫校のスタート、11月からの新校舎に隣接した埴生児童クラブの供用開始、そして全小中学校の児童生徒にタブレット端末を配布する「GIGAスクール」事業を今年度実施することになったことです。将来に向けた教育環境整備は、市の発展につながる人材育成の基盤です。子供たちが大きく成長してくれる「スマイルシティ山陽小野田」を創りたいと考えます。
11月24日には埴生公民館・埴生支所・埴生児童クラブの開館セレモニーが盛会に開催されましたが、中でも目を引いたのが、玄関正面の壁一面に飾り付けられたひまわりのお皿でした。これは、地域で組織された埴生公民館落成記念事業実行委員会の皆様が「新公民館の壁をひまわりで飾ろう」と企画されたもので、地域の方から50名を募集し、直径18㎝の透明なお皿に思い思いのひまわりの絵を描く「エナメル絵付け体験」を実施し、それをきららガラス未来館や埴生幼稚園の協力のもとに1つに融合させ、すばらしい作品を完成させておられます。ここにも本市が目指す協創によるまちづくりの一端が垣間見られ、うれしく感じた瞬間でした。新しい施設の見学も兼ねて、是非、多くの皆様にご覧いただきたいと思います。
新型コロナで振り回され、気がつけば12月。年末年始、あわただしくなりますが、市民の皆様におかれましては、どうぞ健康にご留意され、心身ともに健全に新たな年2021年をお迎えになられますようお祈り申し上げます。
令和二年十二月一日
山陽小野田市長
藤田 剛二