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山陽小野田市長コラム(2018年2月1日)

市長の独り言 Vol.8

 山口東京理科大学では、3年生を対象にした選択科目「地域技術学」が今年度からスタートしています。この科目は、地元企業が抱える様々な課題を、学生のみなさんが調査研究するというものです。その発表会が1月18日にあるということで声をかけていただき、プレゼンを聞いて講評をさせていただきました。

 今回は、市内4事業所から提示された課題について、9チームから発表があったわけですが、いずれもその過程において企業との意思疎通や方向性の確認を図りながら進めてきたということもあって、どのチームも立派な内容だったと思います。独創的なアイデアと費用対効果の高い施策を追求するために、多くの苦労があったようですが、本来「価値ある仕事」とはこういうことだと感じました。

 今後、AI(人工知能)の普及に伴い、人間がやる仕事は絞られてくると思いますが、逆に人間でないとできない仕事もあります。だからこそ、今まで以上に一人ひとりの課題解決能力だけでなく、それを総合的に進めていくチームとしての力が求められる時代になると予測されます。

 「地域技術学」をはじめ、さらに幅広く大学と地域(市民・企業・団体)との連携を進めて、大学の知的資源をまちづくりに生かしていきたいと考えます。

 さて、1月24日、市内6中学校から18名の生徒による「中学生市議会」が開催されました。これは、山陽小野田市ふるさとづくり協議会が企画されたもので、かつて平成18年度から5年間続いた「子ども市議会」(小学生対象)をパワーアップして、今回7年ぶりに復活したものです。

 中学生が議員となり、市議会と同様に一般質問を行い、執行部が答弁を行いました。彼らの緊張を間近に感じながらも、本市の現在の課題や将来への展望について、たいへん内容の濃い意見や提案がありました。

 特に、「山陽小野田市といえば・・・」の「・・・」を欲する質問は、私自身ずっと求めているものでした。本市の持つ「今ある」多くの地域資源をもとに、今後いかに磨き上げていくのか、どのような形で活用していくのかが重要です。市民の誰もが誇れる「・・・」が何であり、今このときに何が望まれているのか。さらに、市内外から多様な想いや声に耳を傾けていきたいと思いますし、今回寄せられた意見や提案をこれからの市政に少しでも反映できるよう検討していきます。

 いずれにせよ、若い時からまちづくりに興味や関心をもつことは、たいへんいいことです。まちの将来は若い人に委ねられています。今回参加した中学生のみなさんは、数年後には社会人として世の中に出られると思います。みなさんのさらなる成長と活躍を、おおいに期待しています。

 今回、紹介した事例は、主に中学生や大学生とのコラボですが、こうした声やアイデアが、まちづくりや企業の発展につながることは、まさしく私が進めていきたいと考える「協創」によるまちづくり、そのものです。そして、その一番の目的は、「シビックプライド」(市民の誇り)です。「山陽小野田市はこんないいまちだ」「ここが自慢だ」と市民のみなさん、特に若い人たちが自信をもって言えるまちを創りたい。その設計図が4月から始まる「第二次山陽小野田市総合計画」です。

 市民のみなさんと一緒に「活力と笑顔あふれるまちづくり」を進めてまいりますので、ますますのご支援とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

藤田市長

 

平成30年2月1日

山陽小野田市長
藤田 剛二