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悪臭防止法について
悪臭防止法とは
悪臭防止法は、規制地域内の工場・事業場の事業活動に伴って発生する特定悪臭物質について必要な規制を行うこと等により生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的としています。
悪臭防止法に基づく規制地域区分
規制基準について
工場・事業場の敷地境界線における規制基準
特定悪臭物質 | A地域 | B地域 | C地域 |
---|---|---|---|
アンモニア | 1 | 2 | 5 |
メチルメルカプタン | 0.002 | 0.004 | 0.01 |
硫化水素 | 0.02 | 0.06 | 0.2 |
硫化メチル | 0.01 | 0.05 | 0.2 |
二硫化メチル | 0.009 | 0.03 | 0.1 |
トリメチルアミン | 0.005 | 0.02 | 0.07 |
アセトアルデヒド | 0.05 | 0.1 | 0.5 |
プロピオンアルデヒド | 0.05 | 0.1 | 0.5 |
ノルマルブチルアルデヒド | 0.009 | 0.03 | 0.08 |
イソブチルアルデヒド | 0.02 | 0.07 | 0.2 |
ノルマルバレルアルデヒド | 0.009 | 0.02 | 0.05 |
イソバレルアルデヒド | 0.003 | 0.006 | 0.01 |
イソブタノール | 0.9 | 4 | 20 |
酢酸エチル |
3 | 7 | 20 |
メチルイソブチルケトン | 1 | 3 | 6 |
トルエン | 10 | 30 | 60 |
スチレン | 0.4 | 0.8 | 2 |
キシレン | 1 | 2 | 5 |
プロピオン酸 | 0.03 | 0.07 | 0.2 |
ノルマル酪酸 | 0.001 | 0.002 | 0.006 |
ノルマル吉草酸 | 0.0009 | 0.002 | 0.004 |
イソ吉草酸 | 0.001 | 0.004 | 0.01 |
気体の排出口における規制基準
事業場における事業活動に伴って発生する悪臭物質で当該事業場の煙突その他の気体排出施設から排出されるものの当該施設の排出口における許容限度は、次の式により算出した悪臭物質の種類ごとの流量としている。
q = 0.108×He2・Cm(ただし、Heが5m未満の場合は適用しない。)
この式において、q、He、Cmは、それぞれ次の値を表す。
q : 流量(Nm3/h)
He: 補正された排出口の高さ(m)
Cm: 敷地境界線における規制基準値(ppm)
排水中の規制基準
物質名 | 排出水の量 | 規制基準値(mg/ℓ) |
---|---|---|
メチルメルカプタン |
Q ≦ 0.001 0.001 < Q ≦ 0.1 0.1 < Q |
A地域:0.03 B地域:0.06 C地域:0.2 A地域:0.007 B地域:0.01 C地域:0.03 A地域:0.001 B地域:0.003 C地域:0.007 |
硫化水素 |
Q ≦ 0.001 0.001 < Q ≦ 0.1 0.1 < Q |
A地域:0.1 B地域:0.3 C地域:1 A地域:0.02 B地域:0.07 C地域:0.2 A地域:0.005 B地域:0.02 C地域:0.05 |
硫化メチル |
Q ≦ 0.001 0.001 < Q ≦ 0.1 0.1 < Q |
A地域:0.3 B地域:2 C地域:6 A地域:0.07 B地域:0.3 C地域:1 A地域:0.01 B地域:0.07 C地域:0.3 |
二硫化メチル |
Q ≦ 0.001 0.001 < Q ≦ 0.1 0.1 < Q |
A地域:0.6 B地域:2 C地域:6 A地域:0.1 B地域:0.4 C地域:1 A地域:0.03 B地域:0.09 C地域:0.3 |
(注)Qは、事業場の敷地外に排出される排出水の量(m3/s)を表す。