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入賞作品

最優秀賞

社会は五線譜 ぼくらは音符 弾んで跳んで 交響詩『ひと』  (神奈川県藤沢市 相模秋茜)

選評

社会のひとりひとりが音符となってどのようにも奏でることができる五線譜。お互いが影響し合い、多様な未来が生まれることが想像できます。また、弾んで跳ぶ生き方を認めるだけでなく、それを交響詩にまとめあげる力こそが“自治”の力、公の力かもしれません。

最優秀賞受賞者コメント

性差、年齢差、障がいの有無などを超えた社会…色とりどりのゴムボールが光り輝いて飛び跳ねている様が思い浮かびます。そこに調和とリズムが生まれたら、暮らしって音楽ではないか!と想像しました。思いやり支えあえば、私たちは象形文字の孤独な『人』から温かな『ひと』へと変われるはずです。さあ、みんなで。

優秀賞

癒される 夫の作る お味噌汁 がんばる私のエネルギー (千葉県木更津市 こあら)

選評

愛情がたっぷりとつまったお味噌汁を夫から妻へ作っている姿が目に浮かびます。愛情が元気の源となっているとは、大変うらやましく、ほほえましい光景です。

互い違いを組み合わせ 人生織りなす女と男 (新潟県長岡市 桂)

選評

男女が組み合わさることで、人生がどんどん広がっていくのでしょう。それぞれの場で織りあがる布の美しさが想像できます。 

入選

ふれあいの 数(かず)だけ生(う)まれる ありがとう 地域(ちいき)育(そだ)てる 女(ひと)と男(ひと) (山口県宇部市 工藤 敏子)

選評

地域のふれあいの中でおのずとあふれてくる「ありがとう」という言葉。広い視野で“共同”と“協働”をとらえた作品です。

子育ては 社会みんなで する仕事  (福岡県宗像市 古賀 厚子)

選評

子どもは親や家族だけでなく、地域の人との関わりからも色々なことを学んで育ちます。地域全体で子どもたちを見守っていく、そんな社会でありたいものです。一行詩というより社会に掲げたいスローガンのようですね。

苦労知り 購入決めた 食洗器 (愛知県清須市 さごじょう)

選評

日頃の家事の苦労を知って食洗器の購入を決めた夫の思いやりが感じられます。シンプルな一行詩の中に、情景が浮かんできます。ただ食洗器がなくとも、二人で洗えば、苦労は半分になりますよ。

祖母に手を貸す祖父を見るのが好きな孫 (佐賀県唐津市 しいま)

選評

祖父母と、それを見ている孫と、詩を書いている孫の親、三世代の広がりを感じさせます。世代を超えたあたたかい家族の雰囲気が伝わってきます。ただ、見とれるだけに終わらず、是非お孫さんもおばあさまに手を貸してくれると、さらにうれしいですね。

今必要 「お互い様」の調味料 (東京都羽村市 佐藤 順)

選評

一人では生きていけないというのは、誰もが分かりきっている事実。「お互い様」の調味料があれば、人とつながる日々にぐっと味わいが出てくるでしょう。

女(ひと)と男(ひと) 違いが仕事の 質上げる (千葉県船橋市 茶トラねこ)

選評

職場であっても、家庭であっても、女性と男性が相まってこそ社会の質を上げるのでしょう。女性と男性の違いを競い、優劣をつけるのではなく、全体の質向上にうまく活かしていくことが大切ですね。

ばあちゃんち たまには言って じいちゃんち (大阪府大阪市 渡辺 廣之)

選評

おじいちゃんも同じくらい可愛がっているのに、孫の口からはいつも「ばあちゃんち」。おじいちゃん、がんばれ。

特別賞

いつもと変わらぬ 家族の会話 まさしくこれが わたしの幸せ (サビエル高等学校 原田 茉実)

選評

何気ない普段の会話の中で、子どもが成長していく様子が偲ばれます。

「おかえり」の 声と共に ひびいてく 家族のやさしさ わが家の夕方  (山陽小野田市立埴生中学校 河本 勇輝)

選評

「おかえり」の言葉の中に含まれるやさしさとねぎらい、そして愛情。“声”がうすれていく今の社会で、その声に家族の幸せがみえるようです。