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かつてかるたクイーンを2名輩出するなど、かるたが盛んなまちとして知られる山陽小野田市。
このような本市の特色ある文化芸術活動を若い世代にも親しんでもらおうと、市では、令和元年度から小学校に出向いてかるた教室を開催しており、今年度は4校で8回実施する予定です。
第1回目は、11月21日(木曜日)に高千帆小学校3年生を対象に開催しました。
かるた永世クイーンの久保久美子さんと山陽小野田かるた協会会員の白石江里さんを講師に迎えての教室の様子をご紹介します。
競技かるたを始める前に、上の句や下の句、決まり字、お手つきなどの競技ルール、試合前に相手や読手に向かって礼をする、読手が札を読み始めたら静かにする、などの競技マナーを教わりました。
百人一首のなかから4枚の札を暗記し、ミニ試合を体験しました。
読手の声が聞こえると、どの児童も札を見つめるまなざしは真剣そのもの。
自分が記憶した札が読まれると、札をはたく音があちらこちらに響き渡り、札を手にした児童は歓声をあげていました。
お手つきをしたら相手に1枚札を送るなど、児童同士でルールをおさらいしながら取り組みました。
さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんなことは聞いたことがない。
龍田川が(一面に紅葉が浮いて)真っ赤な紅色に、水をしぼり染めにしているとは。
川の瀬の流れが速く、岩にせき止められた急流が2つに分かれる。
しかしまた1つになるように、愛しいあの人と今は分かれても、いつかはきっと再会しようと思っている。
せっかく久しぶりに逢えたのに、それが貴女だと分かるかどうかのわずかな間にあわただしく帰ってしまわれた。
まるで雲間にさっと隠れてしまう夜半の月のように。
由良川の河口の流れが速い瀬戸を漕ぎ渡る船頭が、櫂をなくして行く先も分からずに漂っていく。
そんなようにこれからどうなるのか行く末が分からない私の恋の道行きだ。
代表児童が、かるた永世クイーン 久保久美子さんとミニ試合に挑戦。
友達との試合では札を取れた児童も、久保クイーンの札を取る速さには敵いません。
試合が始まると、クイーンに挑戦する児童をみんなで応援する姿が見られました。
・たくさんの札を覚えて、たくさん練習して、競技かるたが上手になりたいです。
・初めて競技かるたをしてみて、難しいところもあったけれど楽しかったです。
・次の試合でも頑張ってたくさんの札を取りたいです。
・強い対戦相手に挑戦してみたいです。
・競技かるたの教室に通っています。3月にあるかるた大会で優勝したいです。
教室に参加した児童は、ルールやマナーを学習しながら、競技かるたの大きな魅力“札が取れた時の喜び”を体験し、競技に興味を持つことができたようです。
これからもお友達やご家族と競技かるたを楽しんでくださいね。