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山陽小野田市シティセールス推進指針を改定(二次改定)しました
山陽小野田市シティセールス推進指針(二次改定)
1 趣旨
「第二次山陽小野田市総合計画(以下「総合計画」という。)」で設定した本市の将来都市像とキャッチフレーズ「活力と笑顔あふれるまち~スマイルシティ山陽小野田~」の実現に向けて、シティセールスを戦略的・効果的に推進するための指針を策定する。
2 本市におけるシティセールスの定義
本市におけるシティセールスとは、本市を将来にわたって持続可能なまちとするため、本市のまちの魅力を市内外に発信することにより、「住み続けたい」と感じる市民を増やすとともに、市外の人や企業に関心をもってもらい、本市へ呼び込むことでまちの活力を高めるための活動である。
あわせて、本市に誇り・愛着・共感を感じる人や団体“本市のファン”を増やし、ファン自らこのまちをより良いまちにしようと、主体的に、かつ、相互に協力しながらまちづくりに参画することも期待するものである。
また、“本市のファン”が、「協創によるまちづくり」を実践できるよう、本市と本市のファン等との想いや情報の共有を円滑にするための仕組みが必要である。
なお、本市のファンは、「協創によるまちづくり」に参画するなかで“シビックプライド”(※1)を育み、活動の原動力としていく。
3 具体的な取組
魅力発信のターゲット及び取組内容
魅力を発信する手段・媒体
魅力を発信していくための手段・媒体は、代表的なものとして次の9つ(※2)が掲げられる。実現可能性や効果的な組み合わせ等を考慮しながら活用していく。
(ア) 広告、キャンペーン
(イ) ウェブサイト、映像、印刷物
(ウ) ロゴマーク、イメージカラー(ビジュアル・アイデンティティ)
(エ) ワークショップ、市民との意見交換会等
(オ) 都市情報センター(※3)
(カ) フード、グッズ等
(キ) フェスティバル、イベント、観光事業等
(ク) 公共空間
(ケ) 都市景観、建築
本市のファンのまちづくりへの参画を円滑にしていくための仕組み
本市と本市のファンとの又は本市のファン同士の情報共有を容易にし、相互に連携しながら「協創によるまちづくり」を推進するため、本市のファンを“スマイルプランナー”として登録する制度を設ける。
【スマイルプランナー制度の概要】
【意義】
■活動分野が異なっていても、皆がスマイルシティ創造の一員であることを自覚できる仕組み
■情報や人の交流を円滑にし、また担い手育成につなげる役割
【登録者の活動】
■スマイルシティの実現に向けて、自分ができることを自由に企画して実践する。
【登録の対象】
■個人、団体・グループ、法人、事業所等様々な単位で登録可能(重複可)
■居住地や所在地の制限なし
■未成年者も保護者や成人の代表者を置くグループであれば登録可能
4 推進体制の整備
市長をトップとし、職員も推進員として参加する“シティセールス推進本部(事務局:シティセールス課)”を設置し、全庁的な推進体制を整備する。
また、本指針に基づく諸施策を戦略的かつ効果的に推進するため、「山陽小野田市シビックプライドアドバイザー」を設置し、シビックプライド等に関し専門的視点から適宜意見や助言を得るとともに、様々な分野の民間団体等の代表者で構成する「シティセールス推進協議会」からも事業の推進に関して意見をもらう。
なお、推進員の意識啓発やレベルアップを図るため、随時研修会を開催する。
5 取組の評価指標
(1) 市公式アカウント(HP・Facebook・Twitter・Instagram・YouTube)の閲覧数
(2) 継続居住意向の割合の増加
(3) 他者推奨意向の割合の増加
(4) 観光客数の増加
(5) 移住相談件数の増加
(6) サポート寄附金額の増加
(7) 企業誘致数
(8) 企業誘致による雇用者の増加数(転入者数)
(9) 創業件数・起業件数
(10) スマイルプランナー登録数
参考文献等
※1 伊藤香織+紫牟田伸子監修、『シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする』、編者シビックプライド研究会、[2008]、株式会社宣伝会議 P164
「市民が都市に対してもつ誇りや愛着をシビックプライドと言うが、日本語の郷土愛とは少々ニュアンスが異なり、自分はこの都市を構成する一員でここをより良い場所にするために関わっているという意識を伴う。つまり、ある種の当事者意識に基づく自負心と言える。」
※2 同上 P12、13
同書では、都市と市民との接点を「コミュニケーション・ポイント」とし、代表的なものとして本文中(ア) ~(ケ)の9つを掲げている。
※3 「都市情報センター」は、「都市の過去・未来・現在の情報を共有し、理解を促し、体験を提供する。多様なメディアによる展示と、集まりの場として対話、情報交換ができるようなプログラムをもつ。人目につきやすい立地、憩いの場の提供など、幅広い層の人々を呼び込む実空間であることが重要。」とされている施設である。