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山口県央連携都市圏域(山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町)でおこなわれる多様なイベントの集合体「山口ゆめ回廊博覧会」において、山陽小野田市の「ガラスのまち」「かるたのまち」の魅力に触れてもらおうと、以下の事業を実施しています。
ガラスをコンセプトとしたまちづくりに取り組む山陽小野田市。市が所有するとっておきのガラス作品を市内10か所に展示し、市を象徴する様々なデザインのスタンプを押しながら市内を巡ります。スタンプをコンプリートした人には、抽選でガラス作品をプレゼントします!
透き通るガラスらしい作品はもちろん、、グラデーションが美しい作品、秋に収穫を迎える食べ物をモチーフに制作された作品など、色も形も様々な現代ガラス作品を市内10施設に展示しています。それぞれのガラスの魅力に触れ、あなたの好きな作品を見つけてみてください。(一部施設では、展示作品の入れ替えを行っています。)
ガラス作品の展示に合わせて、山陽小野田の自然や文化、歴史を描いたオリジナルデザインのスタンプを備え付けています。市内をぐるっとまわって、各施設のスタンプを集めて、台紙を完成させましょう。「かるたバージョン」と「ガラスバージョン」の2種類の台紙があります。お好みの台紙を選びください。
○と き 10月5日(月曜日)~12月25日(金曜日) ※施設によって時間と休館日が異なります。
○と こ ろ きららガラス未来館、きらら交流館、おのだサンパーク、おのだサッカー交流公園、市民館、歴史民俗資料館、
中央図書館、厚狭地区複合施設、観光農園「花の海」、不二輸送機ホール(文化会館)
※スタンプラリーの台紙は各会場に備えています。
○応募方法 各施設のスタンプをすべて集めたら、台紙の裏面にある応募用紙に必要事項を記入し、不二輸送機ホール(文化会館)に提出してください。
本市にゆかりのある恋多き女流歌人・和泉式部にまつわる話を聴き、”恋の歌”限定のかるたを体験します。今年度は11月15日(日曜日)と12月6日(日曜日)の2回を予定しており、11月15日(日曜日)に開催した第1回目は、県内各地から集まった11名の参加者がかるた文化に親しみました。
平安時代の歌人「和泉式部」の伝説は全国各地にありますが、そのひとつとして山陽小野田市の地の郷士と恋に落ち、一女をもうけ、ここで一生を終えたという言い伝えがあります。女性として妻として母として情熱に満ちた人生を送るなかで、彼女が詠んだ歌の数々について、山陽小野田短歌会代表の高崎淳子さんにその時代背景を織り交ぜながらお話しいただきました。
「私はもうすぐこの世を去ります。あの世へ持っていく思い出として、せめてもう一度、あなたにお逢いしたいと願っています。」
この句は、和泉式部が詠んだ歌のひとつとして小倉百人一首第56番に収められているものです。和歌の才能に優れ、恋多き女流歌人といわれる彼女を象徴する歌のひとつとして知られています。講演会のなかでも、講師の高崎さんが一番最初に取り上げられた歌です。
昭和47年から昭和59年までの13年間のうち、昭和51年を除く通算12年を山陽小野田市出身の今村美智子さんと久保久美子さんの2人が、競技かるたの女性日本一といわれるクイーン位を獲得、保持していました。
そのおふたりによるデモンストレーションは、上の句が詠まれると一瞬のうちにサッと札が払われる迫力あるものでした。参加者が向けるカメラでも負えないその速さに、参加者からは歓声があがりました。
2人一組になって、4枚の札を使った競技を体験しました。最初にかるたのルールや札を早く取るための決まり字についておさらいした参加者は、読み手の声に耳を澄まし、詠まれた札に集中する姿は、試合さながらの真剣な取り組みとなりました。
競技体験に続いては「歌合わせ~オリジナル恋の紅白歌合戦~」。歌合わせとは、歌人を左右二組にわけ、それぞれが詠んだ歌を一番ごとに比べて優劣を争う、平安初期以降の貴族の間で流行した歌遊びです。袴を身にまとった参加者は、当時の歌人になりきって、百人一首に詠まれた恋の歌の世界を堪能しました。
江戸時代の画家である尾形光琳が百人一首の世界を描いた「光琳かるた」や、上の句の書かれた札と下の句の書かれた札を並べると歌にちなんだイラストが完成する英語のかるたなど、競技で使う札とは一味違う札を使ったかるた遊びを楽しみました。競技としての楽しみ方はもちろん、札に描かれた歌人に思いを馳せたり、英語で詠まれる歌のリズムを味わったりと、参加者は百人一首の世界を存分に堪能しました。