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風水害に備えて

風水害に備えて

台風や豪雨の到来は予測できるからといって安易に考えてはいけません。

大雨や強風は私たちに何度も大きな災害をもたらしています。

油断せず日頃から十分な対策を立てておきましょう。

イラスト:屋内イラスト:家屋

家の内外の風水害対策

屋根

  • 瓦のひび・割れ・ずれ・はがれはないか。トタンのめくれ・はがれはないか。

雨どい・雨戸

  • 雨どいに詰まりはないか。継ぎ目のはずれや塗装のはがれ、腐りはないか。
  • 雨戸にガタツキやゆるみはないか。

ブロック塀

  • ひび割れや破損箇所はないか。

外壁

  • モルタルの壁に亀裂はないか。板壁に腐りや浮きはないか。
  • プロパンガスのボンベは固定されているか。

ベランダ

  • 鉢植えや物干し竿など飛散の危険が高いものは室内へ。

窓ガラス

  • ひび割れ、窓枠のガタツキはないか。また、強風による飛来物などに備えて、外側から板でふさぐなどの処置を。

屋内では

  • 停電に備えて懐中電灯や携帯ラジオの準備を。
  • 避難に備えて貴重品などの非常持出品の準備を。
  • 台風情報を注意深く聞く。
  • むやみに外出しない。
  • 3日分以上の飲料水を確保しておく(断水などの恐れが)
  • 病人や乳幼児、障害者などを安全な場所へ。
  • 浸水の恐れがある所では、家財道具や食料品、衣類などの生活用品を高い場所へ移動。

気象情報を正しく理解するために

台風とは

熱帯地方に発生した低気圧のうち、東経180度以西の北太平洋および南シナ海で最大風速が毎秒17.2m以上になったものを台風といっています。中心部の異常な気圧降下、猛烈な風、非常に多くの雨量を伴った気象現象です。

台風の大きさ風速15m/s
以上の半径
500km~800km未満
800km以上
大 型(大きい)
超大型(非常に大きい)
台風の強さ最大風速33m/s~44m/s未満
44m/s~54m/s未満
54m/s以上
強い
非常に強い
猛烈な

台風の風

台風の風は、進行方向に向かって右側は左側より強く吹きます。右側では台風を動かす流れと台風自身の風の動きが同じため風が強く、左側では逆になるので右半円と比べるとやや弱くなります。

風速とは

風は、空気の流れ。短時間で絶えず変動しています。 「風速」というのは、この絶えず変動している風の、ある時刻の前10分間の平均の速さのことです。 しかし、絶えず変動しているので、任意のある瞬間の速さは瞬間風速としてとらえられています。平均風速の最大値を「最大風速」、瞬間風速の最大値を「瞬間最大風速」と言っています。

気圧とは

気圧というのは、地球をとりまく大気が地表を押す力のことです。 その標準的圧力は1,013ヘクトパスカルとなり、これを1気圧としています。 台風などの気象現象下で地表面にかかっている大気の圧力が大きく下がると、海上ではその分海面が盛り上がり、それが高潮の被害をもたらします。

雨量とは

降る雨水が、流れ去らず、吸い込まれず、また蒸発もせず、たまっていたら何mmになるかというのが雨量です。雪やみぞれ、あられ、ひょうなども水になるので、それらを合わせて「降水量」と総称しています。

高潮の害

高潮は、台風や強い低気圧の通過によって海面が異常に高くなる現象です。また、強い風によって海岸に波が吹き寄せられているときはそれ自体で海面が盛り上がっているので、高潮現象はさらに強くなります。南側に開いている入江や湾近くでは、台風が西側を通過するときはとくに注意が必要です。

前線とは

「寒気団」と「暖気団」の二つの大気のかたまりが接する境界を、前線と言います。

  • 温暖前線
    暖気団が優勢なとき
  • 寒冷前線
    寒気団が優勢なとき
  • 梅雨前線
    二つの気団(小笠原気団とオホーツク気団の境目)が数千kmにわたって東西に延びている前線で、約40日かかって日本列島を北上する。
  • 秋雨前線
    小笠原気団が後退する秋に、大陸からの高気圧団との間にできる停滞前線。梅雨前線と同じ性質

前線の刺激

長くとどまる前線(梅雨前線や秋雨前線)は、多量の雨を降らせますが、台風が近づくとやっかいです。台風が南の高温多湿の空気を送り込んで、前線沿いに大雨を降らせるからです。このような気象状態を「前線が刺激される」と言っています。 梅雨末期に局地的に大雨がよく発生するのは、湿った南寄りの強風が前線に吹き込んで急速に積乱雲を発生させることで起こります。このようなことを「前線の活動」と言っています。

雷の知識

 「かみなり」は、激しい上昇気流でできる積乱雲で起こる空中の放電現象です。ですから、雷は夏に多く、7~8月に雷の被害も集中しています。

  • いちばん安全なところは、鉄筋の建物、自動車や電車の中。木造の建物の中も安全。
  • 人のからだは金属と同じように電気を通しやすいので、至近距離で雷が始まったら建物の中に入る。
  • ビニールコートやゴム底の履物をはいていても危険にかわりはない。
  • 適当な建物がない場合は、姿勢を低くする。(しゃがむ)
  • 傘、釣り竿、ゴルフクラブ、バットなど長いものを頭より高くしない。
  • 大きな木(高さ10m以上)があれば、幹や枝からは2m以上離れ、また、根元から5~10mの範囲内に入る。低い木の下への避難は危険。