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【高泊公民館】第2回人権教育講座の様子

第2回 人権教育講座の様子

  日 時:平成28年2月4日(木曜日) 10時00分~11時30分

  場 所:高泊公民館 研修室

  講 師:山陽小野田市 社会教育課 松田 孝二 先生

一人ひとりの人権が尊重された 心豊かな地域社会に                                             テーマ:「発達障害の理解と対応」

 

 

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<山口県人権推進指針>

まず、山口県人権推進指針について説明がありました。
基本理念は、「県民一人ひとりの人権が尊重された 心豊かな地域社会」の実現に向けた取組みを推進する。
キーワードは、○じゆう(自由) ○びょうどう(平等) ○いのち(生命)です。

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今回は、「障害者問題」をテーマに学習しました。

 

<テーマ:「発達障害の理解と対応」>

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発達障害には広範性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、
学習障害(LD)等のタイプがあります。

 

自閉症の特性(個人差「強弱・有無」があります) 
 1 視覚優位 : 話し言葉よりも絵的な表現の方が理解しやすい。
 2 心の理論の困難 : 冗談、比喩的な言い回し、皮肉が理解できず、字義通りに解釈することがある。
 3 例えや省略の困難 : 日常生活の会話は「例えや省略」が多いが、これを理解することが難しい。
                書き言葉で表すように言うことが自閉症の人達への支援になる。
 4 感覚過敏 : 音・臭い・視覚等の感覚が過敏な方もいる。

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職場において、特性を生かして活躍している方もいらっしゃるそうです。

 ○周囲に流されず事実を見ることができる→職員のスケジュール管理等で活躍

 ○細部に気づくことが得意→データ処理、資料のチェック等の仕事で活躍

このように、一つのことに集中できる力、ルールや指示をきちんと守るまじめさ、

慎重に作業をする力といった特性は、「適材適所」により、仕事にプラスになる事がわかります。

<DVD鑑賞:秋桜の咲く日>

この映画は、「目に見えにくい違い」の一つとして発達障害をとりあげています。
発達障害のある人の生きづらさや痛みを真摯に伝えるとともに、「違い」が生み出すプラスのエネルギーを
美しく群生するコスモスの花々と重ね、「ともに生きることの喜び」を伝えるための内容となっていました。

最後に中島俊介 北九州市立大学教授の言葉。
「問われているのは私たち自身の人権をはじめとする大切なものへの『想像力の欠如』ではないでしょうか。」
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 「違い」を認めないことによって、人権問題は始まるといえます。人はそれぞれ違うものなのに、
違うというだけでその人を排除してしまう傾向が人間にはあります。
 違いを理解し、認め合うことが大切であることはもちろん、本当にすべての人の人権が尊重される
社会とは、それぞれの違いを生かすことのできる社会だといえると思います。

これらのことを私たちは正しく理解し、誰もが自分らしく生きることができる地域社会の実現をめざすことが大切です。